レッスン楽器


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今村惇子ピアノ教室


ブログ

優しいおかあさん

投稿日:2013-09-01

現在のお教室でピアノの経験をお持ちのお父さま、お母さま

たくさんいらっしゃいます。こどもたちが音楽を楽しむ環境に恵まれていると

いうのは本当によいことだと思います。幼児期から7〜8歳くらいまでは

特に音楽を楽しむ、好きになる土壌つくりのときといえるでしょう。このときに

いろんなジャンルの音楽を聴いていただきたいと思います。

私は音楽に合わせて踊るのがすきでしたが、オーケストラの演奏を観て

一緒に指揮を始めるお子さんもいらっしゃるかもしれません。

音楽に音に魅せられてほしい・・・

虜になるのは、興味と好奇心でわくわくしているからなのです。

音楽は決して怒られてやることではありません。幼児期に練習をいやがって

泣きながらやらせるというのは、特によくないと思います。

やりたいことや興味がほかにあるのですね。でもだからだめということではなくて、

いつがんばろうという気持ちになるかはわかりません。

音楽に満ちた環境と優しい眼差しで見守ってあげてほしいと思います。

毎日練習する習慣をつけること、そしてそれができていないときに注意したり

しかることもあるでしょうが、ピアノを一緒に練習するときに

間違えを強く指摘して泣きながら練習させるのは特によくありません。幼心に

黒いピアノが魔物のようになっていきます。そういう子どもはすぐにわかります。

レッスンのときに一曲弾くとパッと私の方を振り返ります。どうだったか私を見て

そして間違えてしまったところの言い訳をしたりします。

だいじょうぶ。のびのび弾いてごらん?弾き終わったら自分でどうだったかな、

って感じてごらん。 と安心させます。

どうか家では良き理解者(毎日練習するって大変なことです)であり、

応援団でいてあげてください。

3歳で始めたピアノですが、私は泣きながら練習したことはありません。小学校2年生

のときの先生に「そんなんではベートーヴェンの音は出せないよ」と言ってもっともっと

強くと迫られたときに不覚にもポロリと涙がこぼれたことがありますが・・

 

最近感じるのは、たぶんおうちでとても厳しいご家庭のお子さんだと思われますが、

私にレッスン時の態度を怒られても、頭の中は{このこと先生はお母さんにいうだろうかー}

で占められていて、話をきちんと聞けないお子さんがいらっしゃいます。

あら、うちの子かしらーと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、

そのようなお子さんは結構いらっしゃいました。

ひととおり話して聞かせた後、

「ねえ先生、今のことお母さんに言う?」 と叱られた内容よりそちらが気になっている。

親がピアノを習った経験があるとついつい「ほら間違えてる!」とキッチンから

叫んだりしちゃってませんか。大丈夫でしょうか?

家でもお教えくださるとすすみが早く上手になりますが、いつも先生の前で弾いている

のは息苦しいですので、ひとりでピアノと対話して練習する機会もつくってください。

レッスンで間違いは直していけばよいのです。はじめての曲はまずゆっくり弾こうねー

と促してあげてください。上手にひかなきゃ、速くひかなくちゃという気持ちをなくして

練習中間違えても子どもがキィーーとならないようにしたいですね。

むずかしい場所は、ゆっくり丁寧に練習することが大事です。

一日一日一歩一歩必ず進歩していきます。確実に良くなっていきますので

その時にうんとほめてあげてください。

どうか優しいおかあさんでいてください。そして子どもの健やかな自立を促し、

おかあさんの前だけではなく、よそでもきちんとできるように。

 

「天知る、地知る、己知る」 母の教訓です。

幼少期から私はこれで育てられました。ちょっと古い・・かな?

 

 

 

 

 

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