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ピアノ教室コンセール・イグレック♪


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文化的な11月〜12月

投稿日:2022-12-05

11月の上京では横須賀芸術劇場に久しぶりにオペラを見に行ったり、日展の東京開催を初日に観たり、紀尾井ホールでのマキシム・エメリャニチェフ・モーツァルトリサイタルを7月のフォルテピアノアカデミーでご一緒した方たちと聴きに行きミニ同窓会したり、以前から行ってみたいと思っていたアーティゾン美術館での「パリ・オペラ座」展を観たりと文化的な一週間でした。

 

 

 

 

12月の上京も大変濃密で、小倉貴久子、川口成彦両先生の各レッスン、タカギクラヴィアで行われた「第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクールのエントリー者対象のワークショップ」を聴講させていただき、その翌日には1843年製プレイエルで、練習をさせていただき、超多忙な4日間でした。

 

細かいことは Facebook の公開ページに記しています。

ご関心のある方は是非 Facebook の方もご覧くださいね。たくさんの写真も入れています。

 

アクティブな10月!

投稿日:2022-11-04

10月は、また濃密な月間でした。

10月9日《川口成彦フォルテピアノリサイタル》at宗次ホール。タカギクラヴィア株式会社の1843年製プレイエルを持ち込んでの願ってもない開催。大ホールで味わう感触とはまた違った、プレイエルの確かな味わい。宗次ホールのキャパは、ショパンがパリでデビューリサイタルを開き、また生涯最後となるリサイタルを開いたホール、サル・プレイエルとちょうど同じ300席のキャパということらしい。数あるショパンのレパートリーから、ショパンの生涯を語るようにワルシャワ時代からパリ時代へとプログラムが綴られていく。艶やかなそして芳醇な香りのするこの楽器、川口さんならではの抜群の耳から導き出される最弱音から勇敢な響きのフォルテまで、音の陰影を見事にコントロール。奇しくも2018年の第一回ショパン国際ピリオド楽器コンクールの予選から川口さんの演奏を聴いてきている私としては、川口さんの見事なまでの音の即時性への探究心と日々の変化に心洗われる思い。

 

  

  (タカギクラヴィア社長とプレイエル)

 

そして翌日は《川口成彦1853年製エラールお披露目会》at 茶臼山高原へ。オーナーがオランダで出会ったというエラールが小野ピアノ工房の修復を経て、この素敵なサロンに登場。木村和人さん制作のチェンバロとクラヴィコードも運び入れての贅沢なコンサート。曲目も3台を使って充実のプログラム、演奏と共に楽器紹介30分+コンサート2時間半。窓の向こうではほんのり色づき始めた木々のそよぎ、後半は暮れなずむ部屋にライトも映えて、まさに極上のサロン感。地元から、名古屋から、名古屋市郊外から集った70名が素晴らしいエラールの逞しい音色に圧倒、感動。後半には川口さんの音もさまざまな表情を見せ始め、随所随所に繊細な音の舞を感じた。ラルゲットでは、音の立体感に深淵さまで感じ、私にはワルシャワシンフォニーホールでの響きがよみがえり、感動的でした。チェンバロもハリ・ツヤのある豊かな音色で聴き手を魅了。素晴らしいエラール、お披露目コンサートでした。

 

         (素敵すぎるサロン)

 

そのまた翌日は、菰野ピアノ歴史館にて川口成彦さんの「ピリオド楽器奏法と演奏」講座とレッスン。8名の受講生の中には東京からの知人や地元のピアニストの友人もいて、びっくり。私はピアノの先生でもある社会人生徒さんと一緒に出かけました。7時間半に及ぶ長い一日。ピアノ歴史館の方々、川口成彦先生、メチャクチャ有意義な時間をありがとうございます。私は7月のSACLAフォルテピアノアカデミーを思い出しました。18世紀、19世紀の音楽の正しい見方にやっと慣れてきたかな、という思い。きょうは川口さんのレクチャーのお陰で、コントロールし切れないと思っていたピリオド楽器のエラールでショパンが弾けて、充実した思いでした。

 

 

      (川口成彦氏と。)

 

 その後マケラ指揮パリ管弦楽団やグッゲンハイム邸での川口成彦さんのミニピアノコンサートに感激したりもありましたが、10/24には岐阜で「日本クラシック音楽コンクール本選」審査でした。園児から中学生までの30名の熱演を聴かせていただきました。奇しくもピアニスト仲間の稲熊佐江子さん、大学が同じ菊池文子さんとご一緒で、帰りは佐江子さんの車で岐阜駅まで送ってもらえてラッキー。ありがとう〜!お陰で楽しい一日になりました。帰りはゲートタワーのストリートピアノで1曲弾いてきました。ここのピアノ、好きです〜。(笑)

 

そしてまたまた11月は実り多き月となっておりますが、詳細はまた次回のブログで!

 

初めてのテクニック講座体験

投稿日:2022-10-04

 9月24日、菰野ピアノ歴史館で小倉貴久子先生の「ショパンの生きた時代」と題されたレクチャーコンサートのこと、もう少し詳しく書こうと思います。

2台のブロードウッド、プレイエル、シュトライヒャー、エラール、ハインツマン、ベヒシュタイン、7台の楽器を使ってショパンと彼にまつわる作曲家たちの作品、なんと15曲を聴かせていただきました。

(10/5からオンデマンド配信もあります。https://www.mdf-ks.com/news/)

 

 軽やかで、しかしながら芯のあるその磨き上げられたタッチから湧きあがる柔らかで高雅な音響・・・、うっとりと聴き入ってしまいました。豊穣な香りたつような時間、ありがとうございます。

 

21日のYOSEコンサート出演、23日の5時間に名古屋のピアニストたちによるピアノワークショップと音楽の考察の時間が続きましたが、いろんな教えが解決され、頭がすっきし、爽やかな休日になりました。

 

昨年から小倉先生のもと習い始めたフォルテピアノとモダンピアノの違い、そこにまつわる指タッチの繊細な違いから、いろいろな楽器のなかの研ぎ澄まされた音を聴く耳が与えられました。ピアノ練習、作品についての考察、奏法についての考察、ひとつのコンサートを行なうのに、ピアノ演奏はいかに膨大な時間と労力を費やしているかと思いますが、色々な絵画にしても陶芸にしても、芸術は皆同じ。たくさんの時間とエネルギーをかけてこそ、芸術って素晴らしい!と思います。

  

   

 

それから2日間の上京の後、10月2日ピティナ新名古屋支部の先生方を対象に「ピアノテクニック講座」をさせて頂きました。

貴重な機会をいただきありがとうございます。

私自身まだまだ自分を変えてゆく過程ですが、若い時代に勇気をもって単身フランスへと空を飛び、ピエール・バルビゼ、パスカル・ロジェ、ジャン=フィリップ・コラールという素晴らしい名アーティストのもと得てきた知識を数十年にわたって研究し、培ってきた事柄を皆さまに伝えてゆける貴重な機会をいただけましたこと、たいへん幸せなご縁と受けとめています。

 

当日は、ブランカール著のフランスメソッドの〈基本のキ〉を皆さんひとりひとりへのポイントアドバイスを挟みながら、3つの指体操とその3つのエッセンスを生かした同音連打、指かえ、装飾音符の弾き方までを解説させて頂きました。皆さまにはとても熱心に聞いていただき、「タッチについて、沢山の気付きがある、とても有意義な時間でした。」「関節を意識した打鍵を少しでも身に付けられたらいいです。」「また、海外のお話なども非常に興味深く貴重でした。そして最後のノクターン第2番の演奏、とてもエレガントで魅了されました。」など感想をいただき、私自身充実したひとときになりました。

次回は、手首の水平移動と親指くぐりの話になるかと思います。

ありがとうございました。

 

   

 

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