レッスン楽器


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渡邊真里子ピアノ教室


曲紹介

  • フィンランドの歌 Op.49-1
  • 作曲者:パルムグレン

この曲は、1915年にパルムグレンが37歳の頃に作曲したものです。当時は第一次世界大戦中で、パルムグレンは故郷フィンランドを離れ、スウェーデンのストックホルムに住んでいました。主題(変ホ短調)のモティーフは、西フィンランド地方の民謡を用いています。幼い頃から少年時代を過ごした幸せな日々のことを思い出すと共に、ロシアに支配されて圧政に苦しむ祖国に対するやるせなさがにじみ出るような、郷愁と悲哀を帯びた旋律で始まります。高音域を使用する13小節目からは、一瞬明るさを見せるものの、17小節目から再び中音域に戻り、バスパートに寂寥感を表現して終止します。中間部の変ホ長調の部分は、大勢の兄姉に囲まれて幸せに暮らしていた日々を回想するように、ほのぼのとした明るさを感じさせます。再現部は故郷を離れている辛さがより一層募り、孤独な気持ちを表現して終結します。

  • ヴェネツィアのゴンドリエーラ Op.64-1
  • 作曲者:パルムグレン

この曲は第一次世界大戦後、フィンランドがロシアから独立して、内戦の後平和が訪れた頃、保養地ナーンタリで作曲され、1918年に出版されました。パルムグレンは1907年、オペラの制作のためにイタリアに滞在していました。その日々を振り返るような、甘いメロディーで曲は始まります。揺るやかな波にのって、ゆったりと進むゴンドラの上での幸せな思い出が蘇るような曲です。それでも、時々悲しげな和音が顔をのぞかせ、和音の響きに対する鋭い感覚に優れ、陰影感の描写に実力を持つ、パルムグレンの独自の音楽語法の特徴がよく現れています。作曲家のキャリアの中期を代表する美しい作品です。

  • 舟歌
  • 作曲者:オスカル・メリカント

ブルグミュラーの18の練習曲「ゴンドラの舟歌」と並行して学習すると良い曲です。「舟歌」特有の8分の6拍子のリズムにのって、優美なメロディーを歌わせます。左手は一小節を一呼吸で、休符を大切に感じ取って音楽の流れを作り出しましょう。重音はソプラノを響かせて、腕をしなやかに使ってレガートで表現しましょう。緩やかな波に小舟がたゆたう情景をイメージして下さい。メンデルスゾーンの「ヴェネツィアの舟歌」Op. 19−6、 30−6)も合わせて演奏してみましょう。



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