レッスン楽器


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高木piano教室


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それぞれの挑戦 合唱コンクール

投稿日:2024-11-02

芸術の秋。

生徒さん達の頑張りが続きました。

 

毎年各中学校では県や区の大きなホールにおいて、合唱コンクールが開催されます。

Nちゃん、Rちゃんは伴奏者として夏休み中から練習をスタート。

クラス練習ではパート別練習の旋律も弾かないと、、と部活や他の習い事に忙しい中、とっても頑張っていた2人です。

合唱を支えて盛り上げる、重要なピアノ伴奏。

それぞれに課題曲の難しさに苦戦しながら、また、プレッシャーで弾けなくなってしまい涙した日もありました。

それを乗り越えての本番です。夜には無事に伴奏を弾けていました、とのお母様からのご報告があり、一安心。

Nちゃんは学年代表での伴奏も弾き、クラスでは指揮者賞を貰ったとの事。

Rちゃんのクラスは金賞を貰えました!との本人からの報告で、2人の頑張りが実を結んだ合唱伴奏が無事に終わりました♪

 

 

楊麗貞ピアノリサイタル

投稿日:2024-10-08

大学の恩師 楊麗貞先生のピアノリサイタルへ行ってきました。

銀座王子ホールでのリサイタル。

ホールはほぼ満杯の聴衆で埋め尽くされ、

懐かしい同級生や先輩方、後輩との再会で開演前からホール内は温かい雰囲気に包まれていました。

前半のプログラムはモーツァルト・ピアノソナタ18番とシューマンのフモレスケ。

先生の繊細な指の動きから奏でられる綺麗な音色にうっとり。シューマンは初めて聞く演目でしたが、

シューマンの持つ独特なメラコリックな曲想、その中で音が揺れ動く様が見事に表現されていました。

テクニックも然ることながら、単純に暗譜が難しいだろうな、、凄いな、、と思いながら聴いている自分もいました。

70代の先生のその実力に改めて脱帽です。

 

プログラム後半はショパンのマズルカとソナタ第3番ロ短調。

ショパンのソナタ3番は先生のCDに収められていて、先生の演奏がどのピアニストのソナタ3番より大好きで、

繰り返し聴いている曲でもあります。いよいよ生演奏を聴ける!

ホールの響きも相まって、重厚な和音、甘美で抒情的な旋律、強奏の和音で始まる3楽章、情熱的なフィナーレ。あーやっぱりソナタの3番って

退屈な箇所が1つもない曲。先生の演奏はやっぱり素晴らしい。

ずっと胸が高鳴ったまま演奏を聴いていました。

こんなに凄い先生に習っていたんだな、、と改めて先生に教えを受けた事、そして先生に出会えたことに演奏会の感動と共に

感謝の気持が沸き上がりました。

終演後にお会いした先生は相変わらずチャーミングで、気さくにお話ししてくださり、少しだけ学生時代に戻ったような、、、

幸せな時間に満たされた1日でした。

 

小澤征爾先生

投稿日:2024-09-25

夏も終わりになると思い出す光景があります。

30年近く前の9月、まだ大学の研究室勤務だったころ。

実家の父と待ち合わせて、長野県松本市でのサイトウ・キネン・オーケストラを聴きに行くために

新宿発のあずさに乗車して座席を探していたら、、、なんと前方にご本人とすぐに分かるあの髪型の小澤征爾さんがいたのです!

今なら話しかけられただろうに、、当時は若くて恥ずかしいのと、心臓のドキドキが勝ってしまい、あ!と口を開けて一瞬立ち止まって固まってしまったのです。

そうしたら、なんと小澤征爾さんが気が付いてくださり、ニコっとあの人懐っこい笑みと目配せをしてくださり、、、。夢の一コマを体験できたのです。

後ろから人の列が押し寄せていたので、そのまま一礼をしたかしないかで通過してしまい、、、。

2月の訃報のニュースは実家の父が亡くなったのも重なり、暫く気持ちが下がったままでした。

あの日の素晴らしかった演奏と、日本の指揮者の存在を世界に広めた功績と、そして音楽への情熱と愛、常に勉強を怠らなかった姿勢と、

あの誰をも包み込む笑顔と。日本人で唯一ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを指揮した功績と、、。

偉大な日本人音楽家を無くした喪失感と、小澤征爾さんの音楽会を楽しみにしていた父を思い出す今年の夏の終わりでした。

 

 

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