レッスン楽器


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井上ピアノ教室


ブログ

受験生からの便り

投稿日:2017-11-22

11月だというのに冬のコートを羽織りたくなるような寒さが続いています。

 

高校受験のため、9月からお休みなさっているSさんから手紙をいただきました。

 

「入試まで残り90日となりました。時々勉強がつらくて、やりたくないなと思ったりします。そんな時にはピアノで『花の歌』や『赤とんぼの主題による変奏曲』などを弾きます。下手になっていてショックを受けますが、ピアノを弾いていると楽しくて疲れも吹き飛び、またがんばろう!という気持ちになれます。」

 

人生は晴れの日ばかりではないですね。冷たい雨が降りしきる日もあれば、土砂降りになる日もあります。

 

壁にぶつかって悩んだり、苦しんだり…そんな時、ピアノが、その方を支える柱の一つとなってくれたらと思います。

 

受験生にとっては、まだまだ試練の時が続きますね。でも、

 

 

努力するものには、すべての扉が開かれる

 

 

と信じています。


受験生の皆さんに、よき春がやってきますように…


 

本物のピアノと電子ピアノ

投稿日:2017-10-25

お引越しなさるのを機に、電子ピアノから本物のピアノに替えられた方がいらっしゃいました。

 

以前は頼りない音だったのですが、3ヶ月もたたないうちに指の形が格段によくなり、芯のある音が出せるようになりました。自分の音を注意深く聴くようになられたからでしょうか。音色もガラッと変わってきて、その変化には驚くばかりでした。

 

本物のピアノと電子ピアノは、全く別の楽器です。

 

木の箱に入ったピアノは、鍵盤とハンマーが連動して弦を叩き、弦の振動が響板を伝わって、独特の音色が生まれます。強い、弱いといった音量だけでなく、弾むような音、あたたかい音、やわらかい音、冷たい音…などタッチによって自由自在に音の色合いを変えることができます。

 

電子ピアノには弦がありません。鍵盤を押すと、スピーカーから電子音が鳴るしくみになっています。最近は、本物のピアノそっくりの重たい鍵盤も出てきたようですが、コンセントを差し込み、スイッチを入れると動く電化製品であることに変わりはありません。

 

本物のピアノにするか、電子ピアノにするか、よくご父兄の皆さまからご相談を受けます。本物の楽器を与えたいけれど、集合住宅で音を出せる時間帯が限られていたり、家に受験生がいたり、それぞれの事情で叶えられない場合もあることでしょう。

                                                                                         

ただ、本物のピアノは、弾き手のタッチによって音色が無限に変わり、豊かな表現をすることができるということ、そして何よりも、

 

心を映し出す鏡


だということを頭の片隅に留めておいていただけたらと思います。



発表会を終わって…

投稿日:2017-07-18

お暑いところ会場までお越しくださいました皆さま、ありがとうございました。

 

調律、録音、写真、司会、舞台などコンサートをかげで支えてくださった方々やご父兄の皆さまのお力添えにより、無事に発表会を終了することができましたことを心より感謝しております。

 

舞台の上で力をふりしぼって、精一杯演奏している一人ひとりの姿を拝見しながら、ある出来事を思い出していました。

 

あれは6月の初め頃だったでしょうか。発表会の曲を練習し始めてから2ヶ月、いつもより難しい曲にチャレンジしたために、さらってもさらってもどうしてもうまくいかず、悪戦苦闘している方がいました。

 

「この曲が好き。どうしてもこの曲を弾きたい」と意気込んで始めたので、なんとか弾かせてあげたい。でも、やはり難しすぎたかな。もっと易しい曲に変えた方がいいのでは…と揺れていました。

 

そろそろ暗譜を始める時期になってもなかなか突破口を見つけられず、臨時レッスンもしましたがほとんど効果はなく、自分の指導力のなさに落ち込む毎日でした。

 

いよいよプログラムの締め切りが近づいてきました。次のレッスンでもできなかったら思い切って曲を変更しよう、とあきらめかけたその日の夜でした。布団に入り、休もうとした時に、メールの着信音が鳴りました。ひらがなばかりの文字が、ぎっしりと並んでいました。

 

あつこせんせいこんばんは。

うれしいことがありました。

きょうはじめてぜんぶひけました。

あすもれんしゅうがんばります。おやすみなさい。

 

眠気がいっぺんに吹き飛んでしまいました。うれしくて、すぐさま返信を送りました。

 

この方だけでなく、今日演奏された生徒さん一人ひとりに、

 

「やった、弾けた!」

 

という瞬間があったのではないでしょうか。

 

山登りでも、ごつごつした石や、倒れた樹木などに行く手をはばまれ、なかなか先に進まない時はつらいものですね。でも、あきらめずに暗く、険しい山道を懸命に登っていくと、突然、パッと視界が開けて、眼下に思いもかけぬ広々とした風景が現れることがあります。

 

それは、汗を流して、あきらめずに登り続けた人にしか見ることのできない格別の風景です。

 

失敗したり、悩んだりしながらも、あきらめずにがんばり続けたからこそ、皆さんはその素晴らしい景色を見ることができたのです。

 

 

これからも、ピアノのお稽古が技術を伸ばすだけでなく、ご自身を磨くことにつながり、豊かな時間をもたらしてくれますよう願っています。

 

生徒さんも私も、客席の皆さまから頂戴したあたたかな拍手を胸に刻み、また明日から一歩ずつ努力していきたいと思います。




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