ピアノ教室コンセール・イグレック♪
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ブログ
ピアノ教育の基礎を想う
投稿日:2023-11-28
もうすぐ師走に入りますね。
10月半ばすぎワルシャワから戻り、だいぶ時間が経ちました。
ワルシャワでは第2回ショパン国際 ピリオド楽器コンクールを聴きいてきました。
エントリー30名の第1次予選から2次予選、6名のファイナルの4人めまでを聴いて帰ってきました。 会場には素晴らしいプレイエル、エラール 、ブロードウッドなどの銘器が並び、素晴らしいコンテストタントたちの奏でる数々の楽器の音色が、耳の奥にたくさん残っています。
そして私はこの2年ほどの間にフォルテピアノを勉強してきたのですが、とりわけ第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール2位入賞の川口成彦先生には昨年から延べ10時間以上にわたるレッスンを受け、このワルシャワで1日8時間にも亘るコンクールを聴き進めることで、耳が浄化され 、レッスンで色々と言われてきたタッチの奥義について合点のいくひとときとなりました。
戻ってきてからの、自分の出す音の変化が楽しいです。
日本のピアノ教育で導入の頃から弱音を出す練習というのはなかなかしないものです。
手の小さい子供たちに大きな音を出す訓練はさせるものの、ミニマムな動きでppを奏でることは繊細な神経を必要とし、大人目線。
しかし子供たちにとって実はそんなに難しい話ではなく、まだ体の小さい子供たちにとってffを弾くことの方が難しく、また鍵盤の上からバンバン叩いて間違ったフォルテ奏法を身につけてしまいがちです。
私の教室では早い段階からピアニシモの音の出し方を勉強しますが、とても大切なことと私は考えています。
11月23日は第57回中日ピアノグレードテスト記念演奏会(PGTピアノコンクール)の審査でした。このコンクールの特徴は年齢別の垣根がないこと。幼児から大学生までの参加者50名を対象に、最優秀賞はノヴァーク「追憶」をしっとりと聴かせた大学1年生。3回未満の出場者も選抜対象となる特別奨励賞(1名)は、ラヴェルのオンディーヌを見事に弾いた小学5年生でした。
こうした素晴らしいリトルピアニストもたくさんいますが、タッチのことをあまり考えずに大きな音でまくし立てる演奏も数多いものです。
ピアノ教育の基礎について、やはりしっかりと教えていきたいものです。
次の日曜日はピティナ新名古屋支部の勉強会で、ピアノテクニックの講座をさせていただきます。
12月下旬は教室の社会人生徒たちを対象に「クリスマス会コンサート」をやれるといいなと予定しているところです。
では皆さま、寒い冬お元気でお過ごしください。
☆ピアノ教室申込みは↓
https://www.musicliaison.com/contact_teacher/input.php?id=3
フランスNohantノアンでの研修を終えて
投稿日:2023-08-03
皆様、暑中お見舞い申し上げます。
7月14日から大宮市で開かれた「フォルテピアノアカデミーSACLA」に続き、4月に【第4回 ノアンフェスティバルショパンインジャパンピアノコンクール】でパスポート賞を受賞したことでフランス・ノアンで開かれた〈ノアンフェスティバル ショパン〉を訪れ、研修を終えて29日帰国しました。
(ジョルジュ・サンドの館)
ノアン 滞在中は大変ありがたい貴重な経験もさせていただき、想像以上の収穫があり、自分でも驚いています。地元の方々の親切もあり、滞在中 イギリス人 ピアニストのお宅で練習もさせていただき、このフェスティバルを統括するイヴ・アンリ氏のマスタークラスのレッスン聴講もヨーロッパの教会など石の建築物の中で聴くとまた理解も格別でした。
(羊小屋ホール)
(ショパンがピアノを練習した2階の部屋への階段)
Facebookフレンドのジョルジュ・サンド研究家Miclonさんご夫妻と対面したり、最高の思い出はノアンのジョルジュ・サンドの館に設置されたアメリゴ・オリヴィエ・ファディーニ氏のピアニーノを弾かせていただいたことでしょう。ショパンとサンドのサラマンジェsalle à mangerで弾くことのできたファディーニ氏のピアニーノからは、ショパンの囁きや溜め息が聴こえてくるようでした。
音源↓
https://youtu.be/WDB7eOIyQqI
(左イヴ・アンリ氏、両端はMiclon夫妻)
書きたいことはまだまだたくさんありますが、8月11日に名古屋市南文化小劇場にて「ピアノ教室 コンセール・イグレック門下生コンサート」、そして 8月13日には三重、菰野ピアノ歴史館にてこのノアンフェスティバルについてのお話を入れた レクチャーコンサートを控えています。レクチャーコンサートでは、歴史館のピアニーノ、エラールなどを使ってマズルカ13番、雨だれ、小犬のワルツ、ノクターン第2番など、ショパン作品の数々を演奏いたします。
きょうは帰国のご挨拶までとして、皆様暑い夏をどうぞお健やかにお過ごしください。
またFacebookには写真や動画など掲載しやすいので、すでにいろいろな写真をアップしています。ご関心のある方は アカウントを作ってご覧ください。
8月の2つのイベントで、皆様にお目にかかれましたら幸いです。
(パリ在住フォルテピアノ修復家Fadini氏と。)
夏に向けて
投稿日:2023-07-12
4月末にコンクールを受けたお話やらいろいろ書きたいと思いながらも、そろそろ梅雨明けの時期に入り、今年の「第5回フォルテピアノアカデミーSACLA」受講を今週末に迎えることになりました。
アカデミーでは小倉貴久子、川口成彦両先生のレッスンを受講します。今年はプレイエル、シュトライヒャーがステージにあがり、練習室にはエラールも入ります。色々な楽器の違いを体感し勉強した後の最終日、受講生コンサートも楽しみです。その後ノアンフェスティバルにも出かけ、1840年代のプレイエルなどヒストリカルピアノとモダンピアノを使ったたくさんの演奏会や公開レッスン 、レクチャー などを聴講、勉強してきます。
そして、8月13日(日)14:00〜菰野ピアノ歴史館でレクチャーコンサートをさせていただくことになりました。この日はピアノ歴史館ロビーで、ノアンフェスティバル訪問のお話を交えながら、プレイエル、シュトライヒャー、エラールを使ってショパン作品の数々、マズルカ第13番、「24の前奏曲」〜10曲、小犬のワルツ、ワルツOp.64-2、幻想即興曲 他を演奏する予定です。
教室生徒たちは、8月11日の「門下生コンサート」での発表に向けて邁進しています。実りあるひと月になるよう、体力重視でがんばってまいります。
では、8月13日(日)14時〜菰野ピアノ歴史館 https://piano-museum.com/event/ でのレクチャーコンサートにも、ぜひ皆さまお出かけくださいませ。
(予約不要、入館料 500円のみでお聴きいただけます。)
*菰野ピアノ歴史館は、ご来場者の皆さまどなたでも様々な楽器に触れ、奏でることの出来る話題のミュージアムです。
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