レッスン楽器


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ピアノ教室コンセール・イグレック♪


ブログ

夏に向けて

投稿日:2023-07-12

4月末にコンクールを受けたお話やらいろいろ書きたいと思いながらも、そろそろ梅雨明けの時期に入り、今年の「第5回フォルテピアノアカデミーSACLA」受講を今週末に迎えることになりました。

 

アカデミーでは小倉貴久子、川口成彦両先生のレッスンを受講します。今年はプレイエル、シュトライヒャーがステージにあがり、練習室にはエラールも入ります。色々な楽器の違いを体感し勉強した後の最終日、受講生コンサートも楽しみです。その後ノアンフェスティバルにも出かけ、1840年代のプレイエルなどヒストリカルピアノとモダンピアノを使ったたくさんの演奏会や公開レッスン 、レクチャー などを聴講、勉強してきます。

 

そして、8月13日(日)14:00〜菰野ピアノ歴史館でレクチャーコンサートをさせていただくことになりました。この日はピアノ歴史館ロビーで、ノアンフェスティバル訪問のお話を交えながら、プレイエル、シュトライヒャー、エラールを使ってショパン作品の数々、マズルカ第13番、「24の前奏曲」〜10曲、小犬のワルツ、ワルツOp.64-2、幻想即興曲 他を演奏する予定です。

 

教室生徒たちは、8月11日の「門下生コンサート」での発表に向けて邁進しています。実りあるひと月になるよう、体力重視でがんばってまいります。

 

では、8月13日(日)14時〜菰野ピアノ歴史館 https://piano-museum.com/event/ でのレクチャーコンサートにも、ぜひ皆さまお出かけくださいませ。

(予約不要、入館料 500円のみでお聴きいただけます。)

*菰野ピアノ歴史館は、ご来場者の皆さまどなたでも様々な楽器に触れ、奏でることの出来る話題のミュージアムです。

 

 

《第4回ノアンフェスティバルショパンインジャパンコンクール》に参加して

投稿日:2023-05-02

4月28日から30日にかけて東京日比谷のベヒシュタインセントラムで行なわれた《第4回ノアンフェスティバルショパンインジャパンコンクール》に参加し、特別賞「ノアンパスポート賞」をいただきました。

 

 

 

私の出演はNo.15、次の動画3:36:20〜、演奏曲目はショパンワルツ第7番、24のプレリュードより第6番、第23番、エオリアンハープ、ノクターン第2番 (ショパンのオリジナルヴァリアントによる)です。

https://www.youtube.com/live/-nF6CqJ2zTE?feature=share

(コンクール事務局による動画公開)

 

 

(審査委員長イヴ・アンリ氏と。)

 

今回のことにつきましては、「たゆまぬ努力、日々精進され、研究される向上心の賜もの。」と同年代の友人やひと回りほど若いピアノの先生方には少しく刺激になったと喜んでいただきました。私自身はピアニストの青柳いづみこさん、高橋アキさん、そして高校時代からお世話になった 小林仁先生などたくさんの尊敬する諸先輩方から「素晴らしい。音楽は一生の勉強。年齢に関係なく、今できることに集中して。」などのお言葉やご感想をいただき、すごく嬉しかったです。

 

コンクールのことを東京で或る方からお話伺ったのが、予選申し込み期限の12日前。たまたま東京で タカギクラヴィアの1843年製プレイエルを借りて課題曲に相当するワルツとノクターンを録画していたのが締切10日前で、予選のビデオ審査にはそれを送り、本選出場が決まってから4月の本番までのほぼ3ヶ月の間は、猛烈に勉強し、自分の音楽を模索しました。

 

一昨年から小倉貴久子氏にフォルテピアノを、また昨夏から第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位の川口成彦氏にみていただく機会に恵まれた私、フォルテピアノからモダンピアノまでの幅広い時間軸のなかでモダンピアノを捉え直すことで新たに見えてくるさまざまなポイントがありました。

 

今回の経験で自分の音楽と真剣に向き合い、高次元のショパン像を理解することができ、今は無事終わったことすべてに感謝しています。ありがとうございます。

 

 

 (受賞者の皆さま、審査員の先生方と。)

 

新しい観点で演奏する喜びを若きピアノ学習者にも伝えてゆきたく、これからもいろいろなかたちで演奏をお届けしてまいります。

 

今後ともどうぞよろしくお願い申しあげます。

         

              黒田 ゆか

 

 

 

ピアノのレッスンについて思うこと

投稿日:2023-02-09

最近レッスンの話ってあんまりしていませんが。・・・
教えることはもう空気のようだし、その時間ド集中して終わったら即っと自分の勉強タイムに切替えるから、日々すぐ忘れてしまうんです。なので私の教室は、「最低月2回は通ってください。」と生徒さんに言っているんです。月謝収入のためじゃないんですよ。(笑)

 

レッスンって直接言葉で教わることもたくさんありますが、音楽に対して完璧なまでに素晴らしい音楽観を追求している傑出した音楽家の先生たちに、直接自分の演奏を聴いてもらうだけで確かに伸びるって事ってあるんですよね!

 

 

先月入会した小学生生徒さん、体験レッスンを経て教室に迎え入れた理由は、いい音がちゃんとわかるってこと。
昨日、初レッスンで、今練習中の曲とっても楽しそうに弾いてるんだけど、タッチは揃っているとは言い難い、一応音は間違えずに弾くけれど曲のことについても音楽のことについてもあんまり教わってきてないナって感じ。


けどあまりにも健気に屈託なく楽しそうに弾いてるから「この曲でどこか弾きにくいところある〜?」って聞いたら、「ここんとこ。」と言って無理やり弾いてる左手のちょっと難しいパッセージを指さしたんです。「あー、わかってるんだ、ここちょっと難しいよね、こうやって指がんばって弾いてるけど、ここはそんながんばらなくていいのよ〜。」と言って弾き示したら、ピタッと姿勢がよくなって身震いするかのように静まり返り、「全然違う!」と言ったまま十数秒も固まっているので、弾いて聴かせて真似させるだけのつもりだったけど、とりあえず手首の持っていき方を説明しながらちょっとだけ種明かししました。

 

この子は〈いい音がわかるキャパシティを持っている〉!
今のところそれだけで十二分。


ママからの連絡メールでは「きょう、いろんなことを教えてもらった〜!」と言っています、と。私も嬉しい気分。

 


私が生徒たちにどれだけの事を教えられるかは知りませんが、私の教えられる立場としては、たくさんの先生方の思い出がいっぱいあります。
一番思い出深いのが10数回以上レッスンを受けたパスカル・ロジェPascal Rogé氏。
真夏のニースはとっても暑いのですが、レッスンの受講、聴講、練習を終えて学生寮に戻ると夕食の時間過ぎていて、現地で知り合った日本人の仲間たちにお皿に取り分けて部屋に運んでおいてもらうのですけど、ある日あまりに汗をかいて喉が渇いていたので、たまたまミネラルウォーター(夏のヨーロッパ、ミネラルウォーター必須です!)が部屋になく、冷蔵庫に入っていたワインをがぶ飲みした私。次の日はレッスン日。ま〜ぁかなりの大変なる二日酔いで、頭ガンガン。

どうしよう〜!?休むわけにいかないし、まぁとりあえず〜。
で何を弾いたか覚えてませんが、曲を弾き始めたら先生の耳に自分の音がぶわぁーっと吸収されていくのを感じて120%集中した時間になり、さっきまであんなに痛かった頭痛が消えてしまったんです。ミラクルパワーでした。

 

聴いてもらうだけで、「はい、はい、わかりました。」ってことが、私じつに多いタイプ。シンパシーを得て、学びを受け取っちゃうんです。

 

フランスではパスカル・ロジェの他に故ピエール・バルビエ先生との時間も忘れようったって忘れ難いし、なんといってもジャン=フィリップ・コラールの洗練度はすごかった。
イヴ・アンリ氏のホールレッスンでのみっちり集中した時間も忘れられません。

 

ここ最近では昨夏フォルテピアノアカデミーでの小倉貴久子先生と川口成彦先生の集中したレッスンと、修了コンサートでお二人揃って聴いていただけたこと、この時間の経験も多大なるパワーをいただいたと思います。
そのパワーの大きさって受けたその時も大きなインパクトがありますけど、時を経てじわじわと自分の血となり肉となってきた時に、また改めて驚嘆するものですね。

 

レッスンって即時性のあるものでもあり、時間を経てありがたく思い出されるものでもあります。じゅわ〜〜〜!

 

2月に入り、ピティナ室内楽ステップに教室から社会人生徒2名が参加したり、コンクールや4月の中日ピアノグレードテストに向けて課題曲を決めたりしている生徒がいます。
今月終わりにはピティナピアノコンペティション課題曲も発表されますね。


今年6月から夏に向けて行なわれるピティナコンペにも参加予定、希望している方、ぜひ現行の先生のレッスンとのダブルレッスンも行なっています。ぜひアクセスください。

 

我がピアノ教室の門下生コンサートは、8月11日(金、祝)、南文化小劇場での開催です。

 

春に向けてピアノ教室をお探しの方、ぜひホームページ〈レッスンご案内のページ〉をよくお読みになって、アクセスしてきてください。お待ちしています!

 

〜追伸〜毎朝5時からの NHK BS で放映されている「クラシック倶楽部」。毎日録画だけしてまとめて観るのですが、2月3日にPascal Rogé氏が出ているの気づきました。私がレッスンを受けた時期は、先生も若かりし年代。第2、第3の人生を生き尚、ご自身の音楽と向き合う姿。音色の変遷と充実に、安堵と敬服。先生のご活躍っていうのはこころ強く、有難いですものですね。

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