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ピアノ教室コンセール・イグレック♪


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迎春2021

投稿日:2021-01-07

謹んで 新年のご挨拶を申し上げます

皆さまに 穏やかな深淵が訪れますよう 心よりお祈り申し上げます


     ♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪  


昨年12月に行なったzoomによる「X’mas会コンサート」では、小学生〜社会人生徒の皆さんがオンラインで繋がって、ひとりひとり演奏を披露しました。

最初画面に一同が会した時は、皆さん何がどう始まるやらってすこし固まっていましたが、オープニングに私が1曲演奏すると皆にっこりした笑顔になり、終始和やかな雰囲気でとても楽しい90分でした。


私がとくに感動したのは、今回の演奏発表では普段のレッスンで今やっている曲や、最近◯をもらった曲、またレッスンとは関係のない気ままな選曲で皆が演奏したことです。人前で発表するからと言って仕上げレッスンをした訳ではないのに、皆がとても素直に自分の音楽を表現出来ていたこと、これは私の教室に来ている生徒たちがほんとうにこころからピアノが好きで、大切にしているってことだなぁと心が温かくなりました。


また会の最後には社会人生徒OBの某学者さんに、中高生で学校の勉強や部活との両立に悩みを持っている人たちにメッセージのリクエストをしましたら「ピアノが大好きだという思いを大切にしてください!」という素敵なアドバイスをいただきました。

そう!自分がピアノが大好き、音楽が大好き、という思いにもっともっと自信をもってほしいな、と思います。私自身この齢までピアノを続けてきて、つらいと思ったこと、やめようと思ったこと、・・・数限りなくあります。


たいへんな時はしばらく休んだってまったく構わない。私自身遠い昔だけど、ピアノは教えながらも何カ月も自分のピアノから離れた時期だってあります。レッスンは休んでもピアノは弾いてほしい。自分の音楽を見つめてほしい。中高生まで私のもとで勉強してきている生徒なら、自分の語法を持ち始めているはずだから。そうして大人になってからのピアノというのは、ひととしての成長の鏡となります。それは演奏ってコスモロジーに関わることだからね。Cosmologyってちょっと難しい言葉になっちゃったけど、人格、性格、センス、いろんなものに対する思い、つまりは人生観だね、そういったことを映し出すものだから。そこまで持ち続けると音楽は身体の一部になるんだよ。しばらく離れたってそう簡単に抜けてかない。そうして自分の家族、次の世代に音楽の大切さを伝えてほしい。そう思います。

そんな思いもあって、私のピアノ教室では中学生になったらワンレッスン制への切替えができることにしています。ワンレッスン制レッスンでは自分のペースでレッスンを受けられるし、試験期間中はレッスンを入れない等自由にアレンジできます。また休会、退会という概念がありませんので、長期にブランクを置くことも自由です。


    ♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪  


さて、私の三が日は美しいもの、美味しいものをモットーに ひたすら滋養強壮に食べ続けておりました。(^^♪

 

昨年よくがんばり切ったに感謝。

どんな辛いことがあってもに感謝。

審美眼鋭い父が 最期まで静かに見守ってくれたに感謝。

そして、いつだって自分を前に向かせてくれるに感謝。


    ♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪  


皆さまにとりまして 素晴らしい2021年になりますよう。

 

本年も どうぞよろしくお願いいたします。


  

8月10日<門下生コンサート2020>にむけて

投稿日:2020-07-24

皆さま、お久しぶりです。

あっという間に今年も7月、学校も夏休みに入りました。

ほんとうに今年という年はこれまでになく、いろいろなことに対応してゆくべく時間と精神力の要る年になりそうです。

 

2月後半には<コロナ>というインフルエンザのことが言われるようになり、総理大臣からの自粛要請のニュースが入り、3月頭に2週レッスンをお休みしました。しかしそれはほんの序の口、そこで2回の休講を取ってしまった私は、3月後半になって入院中の父のことや(結果オーライではありましたが)自分の検査入院などがありてんわやんわ、休講取らなければよかったと何度思ったことか。・・・でも似たような思いをされたお教室の先生方もたいへん多かったと思います。

3月の段階でコロナという感染症に危惧を示し、気管支系や肺に疾患を持った生徒さんたち数名がそそっと辞めていかれました。意外にも持病の方がいるものなのだと、あらためて普通に健康でいられることを有難く思った次第です。

 

そうして3月の連休を経て感染者が拡大、ステイホームが叫ばれる中、当教室でもオンラインレッスンを導入することになりました。

4月半ばから切り替えました。マスクをして2m離れるとなると、とくに顔や仕草からもたくさんのメッセージを嗅ぎとらざるを得ないまだ幼少のこどもたちには、オンラインのほうが先生の顔をきちんと見れるし、安心感を与えられると判断したからです。でもタイムラグは起こるし、日によって通信状況のわるい日もあり、普段からインターネットにあまり関わる暇もないような方々や、ネットが得意でない年代の方々にはたいへんだったと思います。オンラインレッスンを快く思われない方もいたと思います。

それでも、こうしてこの時期だからこそ、ピアノを続けていられることの意義をもういちど感じてもらいたいと、私も決してパソコンを見続けているのが得意ではないのですが、眼がしょぼしょぼになりながらもがんばりました。

 

ひと月強のあいだ、ジュニアコースの生徒たちはオンラインレッスンで見事にがんばりました。オンラインでは先生の注意が書き入れられないし、いつもならレッスンノートに毎回の注意、次回レッスンにむけての練習法を書き入れてもらえるのにそれがないので、自主的にピアノの前に鉛筆を用意して書き込む姿が見られました。レッスンの終わりには「何か質問は?弾きにくくて困ってるところはない?」と聞くと、具体的に質問が出るようになりました。凄いことです!対面ではなかなか聞きにくいことも、オンラインでは聞きやすいというメリットもあるようです。またビデオやzoomなどの画面を通してのレッスンだと、手もとがクローズアップされるので、指の形、それも「5の指のここ、おや指のこういったところにテンションがあるから◯◯◯のような手の運動や遊びのなかで工夫してよくしていこうね。あとで先生の手もとの画像をラインで送るからよく見てね。」などといった指示が出せ、私が送る演奏画像を何度も繰り返し聴けるという効用もあったようです。


生徒側もレッスンの事前に練習した演奏をビデオに撮って送るため、一応間違えないように弾こうと集中するので、いい経験になったようです。

6月に入り、緊急事態宣言が解除された段階で、有志生徒は対面でのレッスンに戻りましたが、小学生生徒たちの集中度、真剣さが以前より増したことはコロナ禍の思わぬ拾い物かもしれません。

また、対面レッスンに戻っても体調が悪い時はビデオレッスンもできますし、事情でレッスンになかなか通えないときにも使えるという新たな効用もあります。

5月に入っては、社会人の生徒さんの退会が目立ちました。こちらはコロナ禍においての収入減、生活サイクルの転換を求められた結果であり、とても心苦しいものでした。彼女たちにとって、これまで教えたことの奥義を深めるよき時間となることを願ってやみません。

 

コロナの影響で皆がそれぞれに変化を求められている時代ですが、今こうしてピアノレッスンを受け続けていられる、ステイホームのなかでピアノを奏でることができている幸せというものをこんなにも深く感じる時はあったでしょうか。

そうして私たちは8月10日に<ピアノ教室コンセール・イグレック門下生コンサート2020>を行ないます。

春先の段階では、時期的にはコロナがいったん収まっていたとしても準備が間に合わないのではないか、皆の練習の足並みが揃うかどうかが一番の悩みどころで、さっさと断念してしまうことは簡単でしたが、様子見に様子見を重ね、また時にはコロナに押しつぶされそうになる生徒たちを注意深く見守りながら、ここまで漕ぎ着けてきました。

 

名古屋市緑文化小劇場にて、1部12時開演、2部13:30頃開演、集合写真撮影のあと休憩をはさみ、15:20位から私のソロのプレゼント演奏と、副科ピアノとして教室でレッスンを受けたOGで、愛知県立芸大声楽科を卒業の後ハンブルクでの留学から戻ったばかりのソプラノ歌手さんとミニコンサートがあります。

入場無料で、マスク着用など感染対策とソーシャルディスタンスを守っていただければ、教室外の方々でもお聴きになれます。

 

詳細はこちらをご覧ください。

https://www.musicliaison.com/concert-y/event_detail/s/655/

 

今は、ただただ無事に出演者全員でこの日が迎えられますように。

そうして笑顔で音楽の力を感じ入れるひとときが持てることを夢に想い、がんばります。

 

皆さまもお身体に気をつけて、お過ごしください。

 

 

謹賀新年!駆け抜けた2019〜2020

投稿日:2020-01-05

けましておめでとうございます。

穏やかに2020年を迎えることが出来ました。

皆さまにとって、実りある素晴らしい一年になりますように。

 

かれこれブログのほうをほぼ半年にわたって、ご無沙汰してしまいました。

近況はFacebookのほうに公開しておりますので、ぜひFacebookページを開いていただき、「黒田ゆか」または「ピアノ教室コンセール・イグレック」を検索していただけると嬉しいです。 

 

昨夏8月の上旬からワルシャワでの「ショパンと彼のヨーロッパ音楽祭」を聴きに出かけました。今回のワルシャワ訪問では、11日間の滞在中じつに15公演もの素晴らしい演奏を聴くことができました。オーケストラとのコンチェルトあり、フォルテピアノの様々なコンサートあり、モダンピアノリサイタルあり、またカルテットの演奏があり と、プログラムの構成から 何からとても思慮深い企画に基づく、素晴らしい音楽祭と思いました。とくに印象に残ったのは、個性的なボジャノフのピアノリサイタルやシプリアン・カツァリスのヨーロッパでしか聴くことの出来ないようなプログラムのリサイタルほか、一昨年秋のピリオド楽器コンクールの覇者トマシュ・リッテル、川口成彦のピリオド楽器演奏、そしてトビアス・コッホとヤヌシュ・オレイチャクの2台のエラールによるデュオリサイタルというやはり日本ではなかなか聴けないような演奏、etc. また、ワルシャワの人たちの親切も忘れることはできません。時間切れで歴史博物館などには行けませんでしたが、第2次大戦後の激動をくぐり抜けたワルシャワの歴史、ワルシャワの人々たちのこれまでの時代背景などにも、これから少しずつ触れていきたいと思いました。ワルシャワの聴衆は身体を微動だにもせず、とても思索に満ちた感じで演奏を聴いている様が印象的でした。素晴らしい音楽祭とワルシャワの人々の親切、豊かな自然、美味しい食べもの、清潔な街並。・・・すべてがこころに残っています。

滞在中週末に出かけたグダニスクの街並、オリーヴァの世界一美しいパイプオルガンの音、船旅日帰りのヘル半島訪問など、Facebook(2019年8月)に写真やビデオを載せています。ご関心ありましたら、ぜひご覧いただければと思います。

 


    

       (川口成彦氏出演の日に花束贈呈できたのもいい思い出です。)

   

                  

                  (カツァリス氏コンサート後のサイン会で。) 


   

      (ヘル半島では、ひとり泳いできました!バルト海です。)

 

 

帰国してすぐの9月には、パリ音楽院教授イヴ・アンリ氏のレッスンでドビュッシー前奏曲T全曲を受講。しかしながら私にとって一昨年の第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール訪問から昨夏のこの音楽祭で聴いたたくさんのコンサートのなかでもとりわけピリオド楽器の演奏に触発され、ついに10月初めに大阪のフォルテピアノ修復家山本宣夫氏のもとを訪ねることができたことは大きな経験でした。

      

 

<ピアノの弾き方>については、あまりにいろいろなことを勉強してきたので、これ以上はもうないのかと思えるほど私自身においては壁にぶちあたっていたという状況にありました。生徒たちを教えることについては何ら問題ないですし、とりあえずピアノは弾けるし、これ以上演奏法を勉強するっていうことはないのかな、という思いもありました。でも一昨年秋に先のブログでも述べたとおり、ピリオド楽器コンクールの会場で素晴らしい楽器を触らせていただき、先に述べた山本氏の楽器を弾かせていただき、モダンピアノの演奏法は(当然のこととはいえ)フォルテピアノ、ピリオド楽器の演奏法の延長線上にあるということを、しっかりと実践をもって認識できたことが、自分でも驚くほどの変化のきっかけを与えてくれました。

 

譜面上の勉強では、考えられることはいくらもあります。例えばモーツァルトを勉強する時、そこにショパンの書法はない、ベートーヴェンもいない。でもバッハはある訳で、・・・といった年代考証的なアプローチが大切。そこはこれまでも、教える時も、自分が練習する時もそうでした。しかし、演奏テクニック上の手わざのこと、ペダル操作の細かなことでで、モーツァルトの時代の楽器にはここまでのテクニック、ショパン時代には他のこういった要素が生まれてきて、近・現代以降ではこう発展する、といった細分化されたテクニックの使い分けとまでとなると、感覚的にはもちろん感じていることは多々ありましたが、・・・といった次第。その時代の楽器を弾いたことがないのですから、想像の域を超えることがありませんでした。でもそこがはっきりとしてくると、バロックや古典ものの勉強が楽しくて仕方ありません。

「今一つ楽しさがつかめなかったハイドンが楽しくって!」といったようなお話を川口成彦さんも大学生時代にフォルテピアノに出会ったころの思い出としてラジオで語っていらっしゃったように思います。他のいろいろなピアニストたちもフォルテピアノに出会ってから音楽観が変わったという方がたくさんいるようですが、まったく同じ思いです。

若い年代のうちにこうした出会いができた人はラッキーだと思いますが、私も出会ってしまった以上はこれから地道に研究を重ねてゆきたいと思います。

 

 

そんな中11月に「首里城復興支援コンサート〜首里城へ愛を込めて〜in名古屋」に出演、12月には「黒田ゆかX’masコンサート2019」を開催、ものすごい勢いで自分の演奏法の見直しをかけて勉強していました。その間、生徒たちがいろいろなコンクールで成果を収めてくれたのも嬉しい出来事でしたし、コンクールエントリーに関係なく、教室の「X'masスチューデンツ・コンサート」での生徒たちみんなの演奏は素晴らしく、楽しい時間でした。

          

そんなこんなで駆け抜けた2019年下半期でしたが、2020年も自分のできることを見極め、自身のさらなる音楽の充実と、若い世代の皆さまに私が経験したたくさんのことを伝えてゆけるよう精進していこうと思います。

教室の生徒たちの更なる発展と、新しい意欲ある生徒さんたちとの出会いを楽しみにしています。

 

本年もよろしくお願いします。

  

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