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多摩ピアノの森


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藤田真央

投稿日:2023-07-10

ミューザ川崎シンフォニーホールにて

藤田真央さんを聴きました。

ラフマニノフの3番コンチェルト


何と音の美しいこと!細かいところも全ての音が

フレーズの中で意味のある確信を持った響きを放ち

しかも美しく流れてゆく。

やっと聴けたけど、本当によかったなぁ。

このようなヨーロッパの香り漂う音楽家が

日本で現れるとは、うれしいことですね。

世界中からオファーがあるのもうなずけます。


同じ時代に(まだ私が生きていて)よかったよかった。

大谷翔平さんと、藤井聡太さんが、その活躍と天才性と

若さで、生い立ちを話題にされますが、是非とも

この藤田真央さんも加えていただきたいです。


ほんとにこの時代に生きて、彼らを見ることができて

超しあわせです!これからもたのしみですね。

ヤン・リシエッキ コンサート

投稿日:2023-05-04

ヤン・リシエッキのコンサートを聴きました。

その晩は、夕方からひどい雨になり、

上野駅からほんの数秒の文化会館なのに

びしょ濡れになってしまいました。

傘もさしていたのにです。さて

上野駅公園口がすっかり変わっていて

久しぶりなのだなぁとつくづく感じました。

ヤンさんの演奏ですが!

これまた凄いのひと言でした。とても個性的で

コンクールなどを受けずとも各国のオーケストラや

コンサートのオファーがあり、どんどんとキャリアを

積んでいる若者です。ショパンのエチュードと

ノクターンをちりばめて演奏されました。最初

エチュード作品10-1ハ長調からもの凄いスピードで

入ってきました!そのままちょっと偉い先生の

レッスンに持っていったら、「君、全然音になってないよ。

もっとちゃんと弾かなきゃだめだねえ。」とでも

言われそうな飛ばしぶりでした。そのコンサートは

ヤンさんの世界なのだから、何でもあり。

今日のプログラムの始まりとしての効果を

狙っていたのでしょう。

でもちょっとスピード違反でした。

ほんとに! 全体を通して思うのは、

雨が降らないで湿気がなかったら、もっと

クリアな響きがだせただろうにと残念でした。

素晴らしい感性から紡ぎだされるノクターンは

本当に素晴らしくて感動しました。

4番では思わず、すーーと涙が落ちました。

短調の曲が悲しいとか悲壮的曲調だから

涙がこぼれるわけではなく、純粋に

けがれのない響きがきこえてきたときに

そのあまりの崇高さから涙があふれるのだと思う。

その4番のトリオの部分の速さもきいたことが

くらいの超ハイスピードでした。

技術的にここは難しくはないのですが、

すごい速さで弾くのは、やはり大変です。

でもヤンさんの演奏通り、楽譜を見ると

ショパンはそのくらいの速さを要求しています。

ヤンさんのノクターンのCDやっぱりほしいなぁ。


凄い

投稿日:2023-02-09

トリフォノフの凄かったこと!

こんなピアノは聴いたことがない!と

アルゲリッチが言ったというが、ほんと!

まるでMozartとLiszt を合わせた卵の

ような感じがしました。もしかしたら、

今後、クラシック界をリードする

指揮者、あるいは作曲家になるかも

しれません。注目したいですね。


ホールとピアノが良かったと思いますが

彼の繊細な音は、ホールの隅々まで

行き渡り、それはそれはうつくしく

対位法の主旋律は強打することなく

響き渡り、それはそれは神々しい。

本当に何という頭脳の持ち主なのだろう。

バッハのフーガの技法をまるで

自らの作曲のように(実際に14は補筆)

演奏していました。バッハは、この曲の

楽器の指定をしなかったのだが、まさに

この彼のピアノのために書き残したのでは

思いたくなるほどだ。

トリフォノフは、己の凄さに気づいて

いないかのように、自然で謙虚である。

そのあたりは、ドヤァのLisztをも凌ぐ

人間性だ。お寿司が大好きなようなので

ちょくちょく日本に来てくれるのでは

ないでしょうか?これからがまた

うんと楽しみな音楽家です。

 


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