レッスン楽器


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多摩ピアノの森


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凄い

投稿日:2023-02-09

トリフォノフの凄かったこと!

こんなピアノは聴いたことがない!と

アルゲリッチが言ったというが、ほんと!

まるでMozartとLiszt を合わせた卵の

ような感じがしました。もしかしたら、

今後、クラシック界をリードする

指揮者、あるいは作曲家になるかも

しれません。注目したいですね。


ホールとピアノが良かったと思いますが

彼の繊細な音は、ホールの隅々まで

行き渡り、それはそれはうつくしく

対位法の主旋律は強打することなく

響き渡り、それはそれは神々しい。

本当に何という頭脳の持ち主なのだろう。

バッハのフーガの技法をまるで

自らの作曲のように(実際に14は補筆)

演奏していました。バッハは、この曲の

楽器の指定をしなかったのだが、まさに

この彼のピアノのために書き残したのでは

思いたくなるほどだ。

トリフォノフは、己の凄さに気づいて

いないかのように、自然で謙虚である。

そのあたりは、ドヤァのLisztをも凌ぐ

人間性だ。お寿司が大好きなようなので

ちょくちょく日本に来てくれるのでは

ないでしょうか?これからがまた

うんと楽しみな音楽家です。

 


ダニール・トリフォノフ

投稿日:2023-02-08

明日

オペラシテイ コンサートホールにて

ダニール・トリフォノフ

バッハプログラム聴いてきます。

31歳の若さで、フーガの技法を。

まさに自らの目指す鍵盤の帝王への

階段を着々と昇っていく様である。

 

始めのシャコンヌ ブラームス編は

右手を故障したクララ・シューマンへ捧げた

愛情あふれる左手のための練習曲である。

実際弾いてると本当に左手の練習になるのだが

下手をすると夢中になって、今度は左手を

痛めてしまいそう・・です。

ブゾーニ編の超絶シャコンヌを弾いていると

non・arpeggioと指示のある10度が出てくる。

ん?へ?ほんとに?ダメなの? そんなぁ〜。

という優しくないブゾーニさんを感じるのだが

ブラームス編はそんなことはない。

左手だけで弾くので10度バンバン出てきます。

アルペジオなくして弾きようがない。

でもクララもそしてメンデルスゾーンのお姉さんも

とても手が大きそうです。自身で作曲されたのを

みるとわかります。10度は楽勝なのだろうなぁ。


ブゾーニ編のシャコンヌはYouTubeにて

エレーヌ・グリモーで聴くことができます。

しっかりとたくましくて、大好きです。

手も大きいなあ〜。


ブラームスの左手編に戻りますと、例えば

10度間の和音のアルペジオの内声部に

主題があって、それを強調しようとすると

なかなかこれが難儀なのだ。

そこはこのダニールの強靭な指のタッチで

素晴らしく表現してくれるのかなと思う。

実際そんなレベルの話より、対位法の

極致を堪能できるはずなので、もう

今から楽しみで仕方がない。

 

今年もよろしくお願いします。

投稿日:2023-01-28

昨年は大変お世話になりました。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


年末は、家族交代で酷い風邪をひいてしまって

いろいろと大変でした。

OttOが、神奈川の高校で

防災授業を兼ねた講演の予定を 

急遽オンラインに変更して開催させて

いただきました。ずっとひどい咳が

続いていたのにその3時間は、

一度もせず、声もしっかり出して

頑張りました。さすがです!!


12月に大阪シンフォニーホールへ出掛け、

ピリスの演奏を聴いて、その後寒い夜に

お寿司屋さんでゆるゆるして で、

風邪ひきました。(>_<)

関西の握りは赤米(古代米ではなくて、

だしつゆがしみている)であったのが、

私にはびっくりでした。

私は銀シャリ(お笑いではなくて)が好き。

ピリスの演奏は、以前よりも身体を十分に使って

演奏するスタイルになっていて、

芯のある伸びやかな音の響きを作り出そうと

していました。フォルテのところは

これ以上無理なくらいにたたいていて、

あれ?と思いました。少し痛々しいですが、

それもピリスの特性(体が小さい)でしょう。

年齢による体力の問題もあるでしょう。

でもそのすべてが、

ピリスの音楽であり生き様であり、魅力的なのです。

一時、あまりに弱音すぎて聞こえないという

ピリスのうわさがあったが、今回のスタイルに

なったのはそのせいということはないと思います。

弱音すぎたというのは、音楽的な表現によるもので

あるし、またホールによっても違いがありますから。


今回のシンフォニーホールの音響は素晴らしく良くて

レトロ感満載なのも、とても気に入りました。


4月でまだ先ですが、ヤン・リシエツキの演奏会に

行きます。ショパンのエチュード ノクターンを

交互に演奏するという面白いプログラム。

10代の頃に注目していた天才のっぽ少年が

たくましい超天才青年ピアニストとなって来日です。

まだチケットはあると思います。皆様ぜひぜひ。


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