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今村惇子ピアノ教室


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円熟のキーシン

投稿日:2021-11-30

秋が深まる中、久しぶりの音楽会。

ミューザ川崎シンフォニアホールにおいて、

エフゲニー・キーシン ピアノリサイタルを

聴いてきました。

のりにのっていた感じがしたのは、私だけではなく

観客は感動の興奮状態でした。バッハが、あっという間に

終わってしまいあっけにとられていたところ、続く

モーツァルトの敬虔な宗教者を思わせるように静かな

そして極めて美音なアダージョ。それは天上の音楽。

天使たちが、めくるめく転調とともに現れて、

悲しみと救いを語りかける。

これは亡き恩師アンナ・カントールへのオマージュ。

幼少期より今日に至るまで、キーシンの唯一の師であった人で

先日98歳でお亡くなりになったのでした。

私がキーシンの音楽を愛するのは、波長からきているような気がする。

具体的な言葉にするのは難しい。

現存のピアニストというと何か失礼ですが、現役?のほうがいいかな。

キーシンとポゴレリッチが断然好きですね。シフは、最近はうーん・・・?

一年遅れのショパンコンクールでは日本人ピアニストが輝かしい成績を

納めました。本当にうれしいことですね。素晴らしい!!!

優勝のリウは、繊細さとダイナミックスさを兼ね備えていて

仰天してしまいそうな演奏でした。本当にびっくりですよ。

日本の方は、素晴らしくおめでとうなのですが、私は波長が

合わなくて残念・・うーん。。

さて、これから注目したいピアニストに奥井紫麻さんがいます。

ビジュアル的にとても素敵な方ですが、これからもっともっと

大きくなって、もっと肉をつけて (笑) くださると嬉しいなぁ。

次回のショパンコンクールに期待です。

ミューザかわさきシンフォニーホールは、評判通りでした。

音が透き通るようにまた、あたたかみも感じるホールでした。

2階正面一列目でしたから、まあよくて当然ですが・・

ピアノは音響の良いとされるホールでも、大きい会場の場合は

やはり前のほうがよいですよ。

今度は、久々に聴くツィメルマン。 楽しみ〜

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