レッスン楽器


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今村惇子ピアノ教室


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ダニール・トリフォノフ

投稿日:2023-02-08

明日

オペラシテイ コンサートホールにて

ダニール・トリフォノフ

バッハプログラム聴いてきます。

31歳の若さで、フーガの技法を。

まさに自らの目指す鍵盤の帝王への

階段を着々と昇っていく様である。

 

始めのシャコンヌ ブラームス編は

右手を故障したクララ・シューマンへ捧げた

愛情あふれる左手のための練習曲である。

実際弾いてると本当に左手の練習になるのだが

下手をすると夢中になって、今度は左手を

痛めてしまいそう・・です。

ブゾーニ編の超絶シャコンヌを弾いていると

non・arpeggioと指示のある10度が出てくる。

ん?へ?ほんとに?ダメなの? そんなぁ〜。

という優しくないブゾーニさんを感じるのだが

ブラームス編はそんなことはない。

左手だけで弾くので10度バンバン出てきます。

アルペジオなくして弾きようがない。

でもクララもそしてメンデルスゾーンのお姉さんも

とても手が大きそうです。自身で作曲されたのを

みるとわかります。10度は楽勝なのだろうなぁ。


ブゾーニ編のシャコンヌはYouTubeにて

エレーヌ・グリモーで聴くことができます。

しっかりとたくましくて、大好きです。

手も大きいなあ〜。


ブラームスの左手編に戻りますと、例えば

10度間の和音のアルペジオの内声部に

主題があって、それを強調しようとすると

なかなかこれが難儀なのだ。

そこはこのダニールの強靭な指のタッチで

素晴らしく表現してくれるのかなと思う。

実際そんなレベルの話より、対位法の

極致を堪能できるはずなので、もう

今から楽しみで仕方がない。

 

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