映画ベートーヴェン捏造は、秘書シンドラーの物語である。

ベートーヴェンの素行のひどさは、皆知っていることで

これまでにも数本映画化されており、今回はそのことを

世間に知られないよう画策した信奉者のお話です。

バカリズムさんの脚本は至って真面目で原作にあるのかどうか

分からないけど、現実の音楽教師と生徒を登場させてその学校の

校長や他の先生たちを音楽家にして映像を作り上げている。

現実に登場する生徒の頭の中での想像だからということだろう。

シンドラーと現実の先生役の山田裕貴さんが、とてもうまくて

内容に引き込まれました。

普段おしゃべりそうな小澤征悦さんにはうーーんとか？

そのぐらいのわずかなセリフしかないのも面白かった。

バカリズムさん脚本の映画やドラマで面白いのは

ホットスポット　ブラッシュアップライフ。　あと

ご本人も出演の　架空OL日記などが、大好き！

さて、私なんだけど・・シンドラーの気持ちが、

ほんとによくわかるのです。捏造賛成とはいえないけど

あのベートーヴェンの音楽の圧倒的な影響力、善意の魂、

覚醒させる力、悲しみを包み込む優しさを感じとれれば

そして未来永劫この音楽が奏でられ、

きっと人々を勇気づけると心から信じたなら、

シンドラーの立場にあるものは、愛ゆえの嘘を

ついてしまうのではないでしょうか。私はそう思います。