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向山敦子ピアノ教室
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ブログ
Edwin Fischer
投稿日:2013-12-22
バッハの平均律を毎日楽しみに弾いている。
ツェルニーは40番50番60番と全部で150曲になるのだが、こんなに
しなくても、バッハを弾いていればよかったのだと今になって思う。
ただツェルニーの30番はピアノへの道を分けるひとつの目安になると
思っている。
ハノンで全部の指のバランスを整え、バッハの小品でポリフォニーを
シューマンや北欧の作曲家でロマンをそしてこの30番でスピード感を。
ツェルニー30番を一週間で弾けて来ないのでは先々困難になってくる。
面白い面白くない以前に(30番はなかなか面白いのだが・・)この
2ページくらいは難なく音がとれてこなくてはならない。
すみません・・右手しかできませんでした。3段までしかできませんでした。
経験上ここが分かれ道になっていると思う。音楽性はまた別の問題である。
平均律はエドヴィン・フィッシャーの録音が素晴らしい。
ピヒト・アクセンフェルトやホルショフスキーなど大好きなピアニストでも
平均律となるとあれ?と思う演奏だ。1巻を全曲演奏するとちょうど
2時間くらいかかるので、一晩の演奏会で全曲を聴く機会がある。
演奏家には大変な作業であると思うが、皆本当に楽しそうにまた
祈るように演奏を続けている。人間はこんなことまでできるのかと
いろいろな場面で感動するが、平均律のライブもやはりそうだ。
神が舞いおりてきたかの如く静かな感動を呼び起こす。
いつまででも聴いていたい。バッハが現代のピアノでシフらが奏でる
素晴らしい自作の演奏を耳にしたらどんなにか感動するだろう。
オルガンのダイナミクスとはまた違って繊細な和声のうつろいや倍音の
ひびき、織物のようなフーガはきえゆく音の中で最も美しいものだと思う。
フィッシャーの「音楽を愛する友へ」と、フルトヴェングラーの「音と言葉」
私の学生時代からの指南書であるが、音楽を愛する友へはだいぶ前に
絶版になっており、古書でしか手に入らない。音大を目指す生徒には
古書を買い求め差し上げてきたが、果たして読んでくれたかな?
これを読むことで芸術とは、演奏とはどういうことか。そしてフィッシャーの
作曲家への思いに接することができる。 再版を期待したい。
伴奏者
投稿日:2013-12-03
日本で聴くことのできるピアノ伴奏者でとても好きな方は
森島英子さん。勿論ソロのピアニストとしても素晴らしい方。
笑顔も可愛らしく金髪がとてもよくお似合い (*^_^*)
森島さんは知的に構築された音楽を落ち着いた中で
再現してゆくピアニストである。ほとんど上体が動かず、特に
頭が決してふらつくことがない。明晰な頭脳から、磨き抜かれた音が
紡がれていく。しかし即興性がないというわけではない。
心あたたまる楽しい曲だと一緒にくちずさんでいることまである。
本当に素敵なピアニストです。
藤本史子さんも素晴らしい。残念ながら生で聴いたことがないのだが、
森島さんとは対照的に身体いっぱいに情熱的に演奏されている。
とても情緒ゆたかに歌い上げるピアノなのでかえって歌い手さんの方が
大変かもしれません。ピアノ素晴らしすぎ・・・みたいな。
声楽家のNoriko先生がお薦めの河原忠之さんは、コンサートの
中で数曲だけ聴いたことがあり、全体を通してすべて河原さんの
ピアノという機会がまだないのですが、先生がおっしゃるにはとても
あたたかくて、素晴らしいピアノであるとのこと。日本歌曲研究会で
河原先生のレクチャーに参加した時、その人柄もお優しくて
素敵な方だなと感じました。
海外では共演者ということでは
クララ・ハスキル ラドゥー・ルプー
マリア・ジョアン・ピレシュが好きですね。
4月にナタリー・デセイ(サントリー)行きます。
ピアノはフィリップ・カサール 楽しみです。
東京芸術劇場のほうもまもなく販売になると思います。
音質は芸術劇場のほうがよいかもしれませんね。
サントリーはふくらみすぎて、繊細さに欠けてしまうかも・・です。
モーツァルトとドーパミン
投稿日:2013-09-18
優しいお母さんの続きです。
幼児教育や子育てにとって大切な脳内ホルモン
ドーパミン
ドーパミンは、子どものやる気をおこさせ、前頭連合野を豊かに発達させる
重要なものです。
前頭連合野とは、思考・学習・決断・創造力・集中力・意欲・人格といった人間
ならではの高度な機能を担当しており、社会的知性や感情的知性といったEQや
さらには自我といった知性の中でもより高度なものがここから生まれます。
このドーパミン分泌に一役買っているのが、お母さんやお父さんの「愛情」エッセンスです。
愛すること・優しく抱きしめてあげること・幸せを感じさせてあげることはもちろんですが、
とくに「達成感」を与えてあげること、小さな成功体験を積み重ねること、誉めてあげること、
興味や好奇心をもたせること、楽しく何かに集中することなど、そのような時に子どもの脳の
奥底でドーパミンが溢れ出します。 〜幼児教育辞典より〜
モーツァルトが求め続けた「脳内物質」 という本を読んだ。
その中にモーツァルトは子どもの頃、ドーパミン欠乏によるてんかん症を患っていて、
自らの病いをいやすために無意識のうちにドーパミン合成する心地よい音を求めて
膨大な量の曲を作曲していったのではないだろうか・・。 という仮説があった。すでに
世界で広く認められてきているそうである。
一時、モーツァルトを聴くと頭がよくなるといって、大学生に実験をしてIQのテストを
行ったりしていた。実際テストの点はあがるのだが、それはシューベルトでも
あがったそうである。 高周波音域で透明感のある美しい音楽がドーパミンを
発生させることは確かだそうである。
人間のやる気は好きなことからしか生まれないのだろう。
好奇心旺盛な子どもたちにより楽しく、感動を与え続けられるように
ピアノの指導をすることを何より大切に思っています。
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