レッスン楽器


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向山敦子ピアノ教室


ブログ

仁の人

投稿日:2012-05-31

5月があっという間にすぎていった。

この私にもとうとう「仁」の時間(とき)がきたのだ。偽仁?にならぬようにと

思いつつ努めてはいるが、なかなか大変だ。親に対して仁を尽くすというのも

変であるが、自分にはこの感覚があっている。ただ仁あるのみ・・・(できる限り)

病気はかかえているものの楽しいときには笑い、私の作った料理をおいしいと言って

食べてくれる。それが一番うれしい時間(とき)なのだ。やはり何事も自分にかえってくる。

ありがたいことだ。

 

ピアニスト 田中希代子さんの教え

「極限まで耳を澄まし、自分の出した音を確認しながら弾く」ということだ。

田中希代子さんは30代から亡くなるまで、壮絶な闘病生活であった。

田中希代子さんの魂のこもった音を聴いてみる。

時間(とき)を超えてたくさんの教えと感動が伝わってくる。

亡くなる直前までピアノのレッスンをしておられたという。身体の調子の悪いときには

電話口を通してレッスンしていただいた方もおられるそうだ。命をけずっての教え・・

本当の仁の人であり、30年間、病魔と闘いながら貫いた「仁」である。

 

 

 

 

 

 

ホルン

投稿日:2012-03-24

26日のコンサートの案内をくださったMisakiさんは、

ホルンを吹いています。 お教えしていた生徒さんの中で

他の楽器も学ばれた方は・・例えば、クラリネット、フルート

ヴァイオリン、東京音大の声楽にすすまれたかたもいらっしゃいました。

ピアノと旋律楽器を共に演奏されることは、相乗効果があってとても

いいことですね。  ピアノだけの方は、はなうたでもよいので(^◇^)

さらっている曲を歌ってみていただきたいです。どこまでがメロディの流れなのか。

一息で歌えるちょうど良い速度はどのくらいだろう?どこが、旋律の山なのだろうか?

ピアノを弾きながらでも離れていてもよいのでやってみましょう。 

私は、最近弾きながら歌わなくなりましたが、以前は前の席の方にはたぶん

聞こえるくらいにうなっていました。歌ってではないですね・・・

その後、次の段階にすすみました。

それはどこにも緊張がなく身体を自由に使い、表現できるようになると

歌わなくても背中から肩〜腕〜手首〜指とすべて歌うために動きます。

しかしまず歌うこころがなくてはなりません。

 

旋律を一息でという表現を先ほどしましたが、小澤さんの話の中で

ブラームスの第1番交響曲の第4楽章の管  ティンパニの後

始めのホルンそしてフルートは息継ぎをなくすために二人の奏者が

つないで吹いているのだそうだ。1小節ごとに途中で短く重ね合わせながら交代する。

DVDで観ると本当にそうだった。ですから同じ音色でないといけない・・

 

それはそれは伸びやかで天からそそがれたように響きわたります。

 

スコアにも書かれているブラームスの指示なのに頑として一人で吹く演奏者もいるそうです。

指揮者のいうこともきかないのかな? 頑固ですね(笑)

ブラームス 交響曲第1番

投稿日:2012-03-17

小澤征爾さんの本は昔、「僕の音楽武者修行」を読んだことがある。

実に魅力的ですごい人だなぁと・・・度胸と強運とすさまじい努力が

あっての今の小澤さんなのだろう。

「世界のOZAWA!!」 日本人の「誇り!」

であるので、これはもっと聴いておかなくてはと思いブラームスを聴いた。 

ドイツ音楽をカラヤンに仕込まれたとのことであるので。

第1楽章冒頭ティンパニで前進していくエネルギーが素晴らしく、

ライブのようだと皆が口ぐちに言っておられるので楽しみだ。

 

n??n  しかし・・・最初のCの音がほんの少しだが高い・・

これはハ短調??であるはずだが、その色がない・・E♭も輝いているかんじだ。

そうか〜ピッチが高いのだ。 カラヤンが高めのピッチをとることは知っていたが

小澤さんもであったかー(弟子であるから当然か!)

う〜ん・・・ブラームスのこの第1番は、ベートーヴェンの第10番と言われるくらいに

本人の過剰な意識と厳粛な作曲態度が感じられる。

作曲期間20年という歳月が、それを物語っている。

決してベートーヴェンに対抗するのではなく、自分が継承していかれるのだろうか、

そして多少おびえながらも確実に強い意志をもって歩みをすすめ、越えていこうと

しているのが冒頭の音楽であると思う。このCは、決意のCだ。

カラヤンを聴いてみるとやはり高かった。たぶん444くらい?

現在もアメリカのオケが440、日本が442、ヨーロッパが440〜444だろうか?

 

カール・ベームの伝説の1975年ライブのDVDを聴いてみよう。ブラームスが入っている。

高揚感や爽快感が音楽の本質だろうか。

ピッチを高くとらなくても情熱は伝わるはずなのだが・・・。

 

 

 

 

 

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