レッスン楽器


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向山敦子ピアノ教室


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斬新!パリアッチ!

投稿日:2012-07-16

二期会オペラ公演

カヴァレリア・ルスティカーナ + パリアッチ(道化師)を

東京文化会館で観た。

どちらの演出もよく考えられていて、なるほど!そう来たか!

と感心しとても楽しめた。もともとカヴァレリアは説明が十分でないなと思っていたので、

村人の動きに感情を、歌には意味深な解釈を含ませたりしていて良かった。

「家に帰ろう」はローラに早く家にお帰りなさいという意味に・・

そう言われてみれば、ありだなぁ〜と。他にもたくさんの新しい演出があった。

そして

パリアッチ・・・現代版 テレビの売れっ子役者達という設定?

常に収録カメラが動き、ドラマを追っている。

カーテンコールまで追っていたのが、最後まで笑えた。

 

ドラマの最後カニオとネッダの迫真の演技と歌声が素晴らしい!!

新演出の「道化師」 感動しました。

田尾下氏の演出は始まりと終わりの求心力がすごいと思った。

カヴァレリアの最後 決闘シーンは観る者を圧倒していた。

堪能しました。 ブラ〜ビ〜 (^O^)/

内田光子ピアノリサイタル

投稿日:2011-11-06

4日(金)サントリーホールにて

内田光子ピアノリサイタルを聴いた。

颯爽と現れた内田さん、パンツスタイルのステージ衣装が

かっこいい!!

プログラムの初めにモーツァルトの幻想曲ニ短調が追加されたのだが、

これが残念だったというか、良かったというか・・・もちろん演奏は素晴らしい。

練りに練ってあり、音も真の脱力からのピアノの音。透明な雑音のない・・・

しかしここですぐ左後ろから、軽やかなピアノの音がした。エッ?なに?

たぶん録音の赤いポッチが押されずに再生ボタンだけが

入ってしまったのだろう。  や・め・て・ください!!!

もうー最悪  「    憤怒     」     

でもこれが次のシューマンだったらと思うと恐ろしい・・・です。

内田さんも2曲目のシューマンの前でこちらを振り返りー

何か言い出しそうでした。やっと思いとどまって、

「ダヴィッド同盟舞曲集」が始まりました。

こちらもさすがにホッとしましたね。どうなることやらと心配しました。

前にやはり満員のサントリーホールで

キース・ジャレットのソロコンサートの時でした。

咳込む方が少々いらしたら、突如キースは立ち上がりこちらを向いて

「僕はすごい集中力でパフォーマンスしているんだ。君たちは何も

していないだろう?せめて静かにしてくれ!」といって、しばらく座ったまま

じっとしていた。やがて静かにまた弾き始めてくれたが、私たちは怒られて

ちょっときずついたが、その後はおりこうさんにしていた。

本当にあの超満員のサントリーホールが最後までシーーーンとしていたのだ。

やればできるのだ。

でも今からの風邪の季節にはむずかしいかもしれませんね。

内田光子さんも咳払いは多々ありましたが、気になさらずに

演奏していらっしゃるようでした。

ダヴィッド同盟舞曲集は、全然舞曲のようではなく、どちらかというと舞踏を

思わせる。後半に乗ってきて、私の大好きな14番からさきなどは、

夢を見ているようで美しすぎました。

ピアニスト瀬川玄さんもつぶやいていらっしゃいます。

あの内向的なダヴィッド同盟に2千人が熱狂的な拍手喝さいを

送っているこのカルチャーショック!!と。

とにかく素晴らしかった。

瀬川さんは終演後、あまりの演奏の素晴らしさにお礼を言いたくて

楽屋に内田光子さんを訪ねたそうである。

内田さんは、「神様はいるの。今日本当にそれがわかった。」

「この会場で弾けてしあわせ!」と・・・おっしゃったそうだ。

           ーよかったー

 

 

 

 

アレクサンドル・タンスマン

投稿日:2011-08-18

「アレクサンドル・タンスマンを讃えて」

チェロ:村井将 ソプラノ:小泉恵子 ピアノ:花岡千春

東京文化会館でタンスマンを集めたコンサートを聴いた。

タンスマンは1897年、ポーランドのウッチという町に生まれた。

1920年にパリに出てきてから、ラヴェルなどの作品に触れた

ようであるが、その後フランスの香り豊かな音楽に作風が変化していく。

タンスマンは、誇り高く潔癖な人間性だったらしく、人を陥れたり

自らの保身のみをもとめることなど一切無縁の人物であった。

その音楽の描写力は本当に素晴らしく、子供のための作品でも

美しいメロディーと魅力溢れる和声により、芸術性の高い作品と

なっている。

「8つの日本の歌」は不思議な感覚。小倉百人一首に旋律をつけたもので、

日本の旋法は取り入れておらず、タンスマンの東洋への憧れと不可思議さに

彩られている。その後タンスマンは1933年に日本の土を踏んでいる。

本日のお目当てのピアノ曲は、子どもたちのレッスンに使っているので

馴染みあるものばかりだったが、流石に花岡先生のピアノは美しく優しい。

 

以下、阪井 恵氏の解説より〜「子どものための音楽作品」

「技術があってこその音楽」という考え方は、レッスンの世界では根強いと思う。

しかし随分な時間とエネルギーを割いて技術を習わしているのに、本当に

やりたい音楽・歌いたい歌がわからない、ということもある。

音楽を生涯かけがえのない友とする素地を養うために、子供たちには、

拙い技術でも表現する醍醐味を味わうことができ、音楽への尽きない意欲を

誘発する曲を数多く経験してほしいと思う。

 

タンスマン、キャサリン・ロリン、キャロリン・ミラーなどを現在子どもたちの

レッスンに使用しているが、旋律が美しく音楽構造や和声も

同時に学べる優れた曲ばかりで気に入っています。

 

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