向山敦子ピアノ教室
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ブログ
ピアノのタッチ
投稿日:2013-07-03
手の大きさや腕、骨格がその人の持っている音の個性と
言ったが、充分な柔軟性を持ってその身体の特質を活かせているか
どうかはわからない。
当然ですが、手の大きさはピアノ奏者にはとても重要なことです。
男性の手の大きな方は、多分オクターブを
私の6度をつかむ感覚で弾いているのだと思う。
連打するのも手の平を広げずにつっぱることなく、手首も柔らかく保てる。
うらやましい・・・
鍵盤へのタッチは指と鍵盤が平行に入るのが、いちばん美音と
調整の効いた音をだせるのだと思う。
片手で一度に五つの音をつかむ和音などは、手が大きいほうが
充実した音がでるはずだし、五つでなくても和音を弾く時には、
高音と低音を強調したり中間の音を横からの旋律の流れを意識して
音を入れたりするので、その調整はやはり手が大きいほうがよいと思う。
では手が小さい人はどうすればよいのか? 私も小さい方だが
雑誌でラローチャの手形とくらべてみたところ、ぴったり同じサイズだった。
ラローチャは食事の合間でもいつも手の柔軟運動、指と指を広げることを
しているのだそう。柔らかく保つことで広い和音もつかみやすくなるからだ。
仲道郁代さんも小さそうだが、それを感じさせない素晴らしいピアニストだ。
手のひらの筋力(ピアノを弾くことで付く)、柔軟性、指をひろげる
手首を柔らかくすることをいつも意識して練習してください。
初めての音楽
投稿日:2013-07-02
歌曲の伴奏をしていると懐かしい気持ちになる。古き良き
日本の心を呼び覚ましてくれたり、実際・・・あーこの曲を
うたわれたあの歌手は今頃どうしているだろうか〜などと
想い出にふけったりする。
楽しい時間だ。
そしてまた初めての曲に会った時はことさら新しい本を
もらったように嬉しい気持ちになる。
まず題名と詩を読む。が、旋律は歌わないでおく。
伴奏譜をピアノ曲と思って好きに楽しんで弾いていく。
この和音は響きがちょっととか進行が変な感じとか
いろいろ気づきがあるが、旋律を乗っけるとまたそれが
よかったりすることもある。
次に旋律をうたいながらあわせていくと、ブレスの位置や旋律との
音のバランスがみえてくる。この作業は本を読みとくように楽しい
時間である。
大事なことは先にその音楽を聴いてしまわないことだ。
せっかく初めて会えたのだから・・・
ピアノのタッチ
投稿日:2013-06-26
タッチという言葉に表されているようにピアノはキーを叩いて
音をだす楽器ではない。鍵盤に触れることによって音を紡いでいく。
打鍵楽器とはいうが、いくら速い動き(強い音)でキーを下げたとしても
やはり叩くのではない。どうキーに触れ、音の出始めから消えるまでを
確認しながら行う耳と頭と心の作業だ。 しかし鍵盤に触れるのは指で
あるから、その動き、柔軟性、筋力は非常に大切である。
針仕事、ペンを動かす、工芸、化学の実験などなど。指先は細かい
作業が得意です。ピアノのタッチも指先を使います。 でも
堅いところで弾いて爪のおとがするのはよくない。
敏感な指のクッションのところで弾くようにする。 鋭敏な感覚でもって
キーを押し下げる速度を調節すると、いろんな強さや美しい音色を
引き出して表現することができる。
キーは、てこの原理になっているのでこちら側の端をはじくことにより
中のハンマーが打ち上げられて弦をたたくようにできている。
その動きは5倍にもなる。ピアノのキーのアクションが、ハンマーの速度を
加速するのだ。
あんまりそぅ〜っとキーを押すと音がでないのは、ハンマーがすでに
はずれてしまっているから。普通に弾いていると感じられないが、ゆっくり鍵盤を
押してみると最後のところにカクっとするところがある。トーンポイントというが
それが弦に向かって、ハンマーが打ち上げられた瞬間である。
このトーンポイントにいかなる速度で指を落とすのか。これがすべてである。
指や手が硬かったり、第一関節がぐにゃっとしてへこんでいると、このコントロールが
できなくなってしまいます。タッチしたときの鍵盤に向かう角度でその速度が変わり
指のはらで弾くとクッションがよりきいて骨とも平行になり、自覚のない速度変化が起きて
ショパンを奏するときのソフトな音色に変わるのだと思う。
手の大きさやにく付きで重力も変わってくる。
その人の持つ音の個性となる。
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