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今村惇子ピアノ教室


ブログ

中野京子さんの本

投稿日:2017-10-12

中野京子さんの本が面白い!

「芸術家たちの秘めた恋」 は

メンデルスゾーンを中心にスウェーデン出身の歌手

ジェニー・リンド    デンマーク出身の童話作家の

アンデルセン

ロマン主義全盛期に創作活動に没頭したこの3人が

運命の糸に操られ、ドラマを作っていく。

メンデルスゾーンがもっと長生きできていたら・・と思う。

この本には出てこないが、オペラ作曲家のベッリーニも

そうだ。志半ばで息絶えてしまった。無念であったろうと思う。

メンデルスゾーンは裕福な家庭に育ち、何不自由なく

音楽に没頭できた数少ない作曲家であろうが、彼は

ユダヤ人であることを生涯に亘って苦労の念を持っていた。

差別から逃れるためにクリスチャンに改宗し改名した。

フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディという名に。

メンデルは知識・知恵を表し、ゾーンはその息子という意味

である。しかし改名しても差別は続いていたという。


ジェニー・リンドという歌手は初めて知りました。奇跡の歌声

といわれ、一世を風靡したプリマドンナ。その生い立ちは

悲惨なものでしたが、明るく前向きに真摯に素晴らしい

女性になり、歌手になる。メンデルスゾーンとの関係は

本当のことなのかと疑いたくなるほど映画のようなロマンス。

そのジェニーに恋したのがアンデルセンです。

アンデルセンはメンデルスゾーンとも友人関係でした。

この3人の物語を中野京子さんは、わくわく、そして

やさしい文体で、綴ってくれている。面白いです、是非!!


その他に中野さんの本で読んだのは、

「マリー・アントワネット ヴァレンヌ逃亡」や

「恋するヒロイン オペラにみる愛のかたち」

「怖い絵」シリーズも有名ですね。


why?

投稿日:2015-06-10

イギリス ロマン派の詩人 

ジョン・キーツの「ギリシャ古甕のうた」の一節に


耳にひびく音楽は美しい、だが 

耳にひびかぬ音楽は

ことさらに美しい。

さあ、その静かな笛を 吹いておくれ。

人の耳にではなく、もっとしんみりと

霊魂に、音のない歌を 吹きならしておくれ。


そして最後のくだりに


<美は 真であり 真は 美である>と。

−これこそは きみたちが この地上で知り、

また知るべきすべてのものなのだ・・・ とある。


詩集の最後に訳者出口保夫氏の つぎのような

言葉があった。 まさに音楽に通じることだ。


 キーツの詩の表現は、きわめて具体的で、直接的である。

かれは、詩は木の葉が大きくなるように、自然に生まれる

ものだと言っている。

だからすべての詩の表現は、かれの精神の

内奥から、直接的に流れ出したものである。それは時として

曖昧な表現となることも否めない。しかし詩の美しさは、

そのような曖昧性とか、神秘性に起因することも真実である。

キーツはいわゆる感覚によって思想を獲得した詩人であるが、

その華麗な美の表現そのもののなかに、思想が宿るのである。


突然!こどもの絵本の話に移るが、

最近4歳のこどもたちと読んでいる、

トニー・ミトン作 「どうして どうして?」  

よくお話を聞く機会のあるアーサー・ビナード氏の訳なので

興味があり、読んでみたのだ。

このなかに登場するしりたがりのこぐまくんは、なんでも

おかあさんぐまに 「ねぇ、どうして〜は〜なの?」と

見たこと、聞こえたこと、感じたことをなぜなぜ?ときくのだ。

そのときのおかあさんぐまの答えがまさに 詩人!!

そして優しさにあふれています。

あたりが薄暗くなって、まんまるのきれいなお月様を

ふたりで見つめています。 こぐまくん・・・

「でも どうしてぼくが ここにいるのかなぁ、どうして?」


「それはね、いっしょうけんめい どうしてかなぁと

かんがえるためなのよ」


どうしてどうして?は、こどもだけの特権ではなく

少年〜青年〜大人になっても、もち続けてほしい。

ピアノの森

投稿日:2014-11-10

ピアノの森 第25巻が出ました。

来るのが待ち遠しい・・・

24巻では、KAIのファイナル!コンチェルト第1番の演奏。

自分の中で音を鳴らしながら想像して読んだ。

ずっと今まで読んできてKAIの成長が楽しくて仕方なかった。

天性の素質ばかりでなく、すごい努力家の秀才に

描いてくれたので、がんばれーと思わず感情移入してしまう。


さて25巻では、いよいよショパンコンクールの発表が

あるのだが、25巻を購入しようとネットを開いたところ、

KAI優勝の文字が・・・

あ”−ーーもーこういうこと書かないで欲しいなあ。。と

いいつつ、私も書いてしまいました。すみません。。

それでも25巻が待ち遠しいです。



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