今村惇子ピアノ教室
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ブログ
音程間の感覚
投稿日:2016-03-22
バッハやベートーヴェンのfugaを弾いていると、テーマの
始まりに完全4度跳躍(上昇)をおく旋律が多く見受けられる。
そしてするすると降りていき、また跳躍を続ける。
この完全4度音程は・・なぜ、抗うような挑戦するような
向かっていく要素を秘めているのだろう。どうしてだろうと
数日考えていたのだけど、明確な答えはわからなかった。
もちろん3度よりも4度のほうが、拡がりがあるので、上昇
するのは大変だ。でもなぜ4度なのか?
今、小学3年生はテトラコードを使い、長音階の成り立ちや
5度圏を習っているが、このテトラコードの最初と最後の
音が完全4度である。自然に感じられる順次進行の音階を
とばして跳躍することにより、そこに一層エネルギーがかかって
くるのを感じるからだろうか。
地球上では重力があるので、ものが上から下へ落ちたり
流れたりするのが自然であり、(私の頬が垂れてくるのも自然・・・gugu)
反対に持ち上げたり、飛んだりすることは非常にエネルギーを要する訳だ。
音楽の場合にもそう感じるのが不思議だ。
またオクターブ(完全8度跳躍)となると空間的に大いなる拡がりを感じることが
できる。
長6度は包み込むような優しさがある。ショパンのノクターンに多くあります。(op.9-2)
弾き方によっては、完全4度跳躍も優しいときがある。 トロイメライ・・・
でも柔らかくても、やっぱりとても強い引力を感じる。
夢の世界、美しい天に昇っていくような引力を。
音の世界は 不思議・・・
Cyprien Katsaris
投稿日:2016-03-04
ショパン弾きで誰が好きといったら、何と言っても
シプリアン・カツァリスさん。ワルツは、リパッティが
史上最高と思っていましたが、カツァリス氏も素晴らしい。
大好き!!なので、私のレッスン時の究極の目標は
おこがましいですが、カツァリスさんですのでみなさんも
是非好きになっていただきたいですね。むりっしょ(笑)
カツァリスさんの素晴らしいところは、作曲家であるので
インスピレーションを感じたままに即興的に音を入れてくるところ。
内声の美しさの際立たせ方も心憎いまでだ。
奏法もとても気に入っている。身体があまり大柄ではないので
女性のピアニストが参考にしやすいのではないでしょうか。でも
指は長くしなやかで、手全体もさすがに男の方であるので
大きい・・・さながら、ショパンが弾いているかのようです。
正面からだと・・う〜〜ん・・・ちょっと違うけどっね。
よく聴くCDの棚には、エドヴィン・フィッシャー・ゲンリヒ・ネイガウス
グールド・ミケランジェリ・グリンベルク・ハスキル・ピリス・ルプー・エゴロフ
ロマノフスキー・田中希代子・リパッティ・シフ などなど。
グールドはいつも聴いていたい。なぜだか、この頃は
ホルショフスキー、リヒテルは聴かなくなった・・
ベートーヴェンはギレリスとケンプ、グリンベルク
シューマンはデームスとグリンベルクが定番です。
ポリーニ、アシュケナージはほとんど持っていない。
何でも相性はあるものです。
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