レッスン楽器


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伊藤恭子ピアノ教室


ブログ

消しゴムで消せない難しさ

投稿日:2018-02-20

「平成29年度佐賀女子短期大学音楽科研究会」が学生さん達の試験も終わり一段落つくこの時期、今年は2月16日大学内にて開かれました。ピアノや声楽の演奏発表のプログラムが6つ。私は今回ハイドンのソナタの独奏とベッリー二の歌曲の伴奏、リムスキー・コルサコフの「シェエラザード」より第3楽章のピアノ連弾を発表しました。学生のときのように実技試験を受けるような気持ちになります。人前で演奏することで、それに向けての準備、調整をすることはもちろん、緊張感も忘れずにいられます。集中の仕方を含めメンタルコントロールについても考えさせられます。それらは全てレスナーとして生徒の皆さんにレッスンする上でも役立つことだと思うので定期的に演奏の機会を持つことは大事なことのひとつだと考えています。

スペシャルレッスン

投稿日:2018-02-01

熱く深いレッスンです。私が尊敬するピアニストであり現在も時々レッスンを受けている松藤弘之先生の元へ先日、教室生を連れて行きました。来月JPTAの全国大会へ進む中学生の生徒さんです。ダイナミックでいて繊細な先生の演奏と同じ方向性のレッスンを限られた時間の中で生徒に伝えようとしてくださいます。音楽の流れを和声で色づけしながら隣の音へ移る際の具体的なタッチや的確なペダリング、各フレーズに求められている音量感やニュアンスの違い、声色(こわいろ)を変えて側で歌ってくださいますし、表現したいものを身振り手振りを交えながら表現してくださいます。作品の作曲家についてやその時代のスタイル、他の作曲家との違いや関連などもお話してくださいます。思わずクスッと笑えるようなユーモア溢れる日常生活の中に置き換えた例え話もありました。生徒側にも理解力や反応の素早さがあるのでどんどん良い方向へ演奏が変わっていきます。付き添いとして聴講していて、その内容の素晴らしさに感動と興奮の時間でした。先生の足下にも及びませんが、彼女の成長を更新できるよう、これから約2ヶ月できる限りのサポートをして本番の日を迎えたいと思います。

今が伸びどき

投稿日:2018-01-27

「今日はすごく上手だよ!とってもよく練習できてる。テンポがぶれることもない。弾き込んであるからこその、最初から最後までミスのない安定した演奏だね。みんなに聴いてもらいたいぐらい。手の形もきれい。腕の状態もいい。無駄な力が入らず自然なタッチで弾けてる!」と私が思わず大絶賛した小学生の男の子。「どうして?先週までと全然違うよ。」と尋ねたら「だって先週、先生が弾いてくれたから見ててわかった。人間の手はみんな同じだもん。お兄ちゃんが時々テレビの画面でゲームするけど、それも見てたら大体わかる。できる。」と。ゲームを一切しない私ですが、たまたまテレビで見て知った、ゲームも最近はスポーツの一種になっていて、スポンサーが付き、試合で勝つためには日々の練習が欠かせないことなどを、その男の子と話してしばし盛り上がりました。子どもの観察力ってすごい。その子の感性の豊かさも、発する言葉から感じます。この仕事をさせて頂いていると、心の丈を含め子ども達があるときニョキーっと伸びる瞬間を見ることができます。幸せです。

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