先日、この春から新1年生になられるお子様の体験レッスンをさせていただきました。「おねがいします！」とご挨拶も上手にできて緊張しながらも体験を楽しみに来てくれたことがわかります。ピアノを見る目がキラキラしていました。大きなダンプカーや小さく可愛い車のクラクションの音を黒鍵で再現したり指の番号を覚えて１の指（親指）で弾いてみたりしました。付き添ってくださったお母様がその日、メールをくださり、そこには「明日も行きたい！」と言ってくれていること、お母様ご自身が「今日の楽しんでる娘を見て癒されました。これからピアノを楽しんでくれるといいなと思います。」と書いてくださっていました。ご縁をくださった教室生の保護者様にも感謝です。

「大学受験が終わった娘がこの前、久しぶりに家でピアノを弾いていました。そういえばあの子が生まれて専業主婦になった私は、娘が弾くピアノを聴きながら洗濯物たたんだりするのが夢でした。そのことを思い出してなんだかじ〜んときました。」と、先日保護者の方に言っていただきました。幼稚園児だった頃から大学受験のための勉強が本格化する頃まで教室に通ってきてくれた女の子です。受験も終わりほっとした時にピアノの蓋を開けてくれたことが嬉しい。彼女は春から理系の大学生。時の経つのは早いものです。

2月19日佐賀女子短大内の教室で音楽の教員達で開く音楽研究会がありました。今回は５つのプロフラムのうち４つがピアノ独奏。私は残り一つのソプラノ独唱の伴奏として演奏しました。ウェルディのオペラ「仮面舞踏会」よりアリア「私の最後のお願い」です。オペラアリアは元々は伴奏がオーケストラなので、オーケストラ的な音色をピアノで再現することが難しいと毎回感じます。前奏、間奏、後奏は前に出つつ、歌い手の方に寄り添い、引いたり押したり。共に一つのものを作り上げていく作業は簡単ではありませんが本当に楽しい。短大に勤務することで勉強と発表の機会を与えられていることにも感謝です。