レッスン楽器


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伊藤恭子ピアノ教室


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バリトンリサイタルを終えて

投稿日:2014-10-20

自分としては今年一番内容的に濃いと感じていたバリトンリサイタルの伴奏の仕事を昨夜無事に終えました。佐賀市内にある旧古賀銀行一階カフェの「浪漫座」にて17時30分に開演し途中10分間の休憩を2回はさみ終演は20時30分近かったと思います。会場が人いきれするほどの200名近いお客様がお見えになってくださいました。プログラムに載せている80曲の中から当日お客様に挙手にてリクエストをお聞きし,歌い手である元佐賀女子短大教授の松本康男先生が1曲ずつ解説とジョークを交えながら進行する演奏会でした。幕開けの曲のみトスティの歌曲から「最後の歌」と決まっておりましたが2曲目からは何が来るかわからない状態です。確かトスティの次は美空ひばりさんの「りんご追分」だったと思います。クラシックあり,民謡あり、カンツォーネあり,演歌あり、映画音楽あり、Jポップあり、一番新しい曲としてはアナと雪の女王から「ありのままで」もリクエストがありました。モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」からのアリアのリクエストの次はさだまさしさんの「防人の歌」だったりと,瞬時に頭を切り替えることが難しさの一つではありましたが、「回廊」で日頃演奏の仕事をしていることが今回とても活かされたと思います。昨年体調を崩して以来回廊での仕事は週1日に減らしましたが2010年3月のお店のオープン以来ステージに立った回数は500回くらいになるでしょうか。通常は1日に数曲のリクエストがありますが,多かった日は22曲ということもありました。最近は数えていませんがレパートリーの数も700を超えました。レパートリーではなくともリクエストがあればコード付きのメロディ譜を初見で弾きもしますし,その場で耳コピーして少し弾くこともあります。鍛えられる仕事です。本来上がり性の私ですが,それもかなり改善されました。昨夜は伴奏でしたので演奏中、出る所は出て引っ込むべき所はさっと引く、どんな場面でもメインである相手が引き立つことを第一に努めさせて頂きました。ご来場くださった皆様、ご尽力くださった関係者の皆様、ありがとうございました。 今日はいつものように可愛いカワイイ子ども達とのお教室が待っています。その前に,これまた可愛い飼い始めたパピーわんこの予防接種に行ってきま〜す。

極上のひととき

投稿日:2014-10-03

心地よい音の余韻に今も包まれています。今日は師である松藤弘之先生の独奏会に行ってきました。一部はベートーベン、二部はオールショパンのプログラム。先生のピアノのファンであることはさておいても,今夜の演奏は特に素晴らしかったように思います。オープニングのソナタ「月光」が始まった途端に私は一気に時空を超え200年以上前にベートーベンも見ていたであろう月の柔らかな光に思いを馳せることができました。二部のショパンが始まると一部とは音の質感ががらりと変わり、会場である浪漫座のボストンのグランドピアノが,あれ?このピアノ,プレイエルだったっけ?と思うような独特の美しい響きが溢れてきました。演奏会にご一緒させて頂いた勉強熱心な大人の生徒さんや,ご案内させて頂いたかつての愛弟子ちゃんにも喜んでいただけてよかったです。そして心が潤う贅沢な時間を過ごさせてもらった松藤先生に感謝感謝です。レベルは全然違うけれど、私もがんばらなくっちゃ!という気持ちを新たにしました。今月は来週が佐賀市文化会館にてコーラスの伴奏の本番,そして19日には浪漫座でプログラム80曲というバリトンリサイタルの伴奏が控えています。確実に終えていきたいと思います。

お月謝袋から感じたこと

投稿日:2014-09-27

一人の小学生の女の子から10月分のお月謝を頂いたときのこと。お月謝袋の中のお札が1枚、残りのお札を束ねる形で収められていました。それを見たときにふと、一家の稼ぎ手の方のお給料からピアノのお月謝を生活費の一部として振り分けてくださっていることを感じました。保護者様のきちんとされたご性格を垣間見ると同時に,ありがたいなあと感じました。ピアノという習い事は目に見える形で上達するまでに,それはそれは結構な時間がかかります。もちろん個人差はありますが,初めての発表会でピアノの黒鍵をぐうだけで弾き2年後に2回目の発表会でベートーベンの「よろこびのうた」簡単バージョンなどの初級者向けに作られた曲を弾き、そこから数年〜10年の時を経てやがてモーツァルトやショパンやベートーベンのソナタ等を弾けるようになるといったところです。流行のJポップを弾くこともこれが案外難しい。なにせ初級者向けに段階的に難しくなる教則本をとは違い、音の高さは決して弾きやすい飛び方をしていませんし,様々なリズム、速度、シャープやフラット以外にもいろいろな指示記号も出てきます。自分の力で譜を読み弾けるようになるまでの年数、毎月毎月レッスン料をお納めくださる保護者様の思いにも応えていけるよう,これからもテンポ感よくレッスンを進める努力をしていきたいと思います。

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