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ピアノ教室コンセール・イグレック♪


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テクニック・アナリーゼを学ぶピアノテクニック講座を終えて

投稿日:2025-10-06

 【ピアノテクニック・アナリーゼを学ぶピアニシモの会勉強会】、今年2月、6月、10月と3回にわたって講座をもたせていただきました。

 

アナリーゼにも色々ありますが、譜例を見てピアノテクニックの分析ができれば、譜読み力はアップ、効果的な練習法もすぐに見つかり、練習が楽しくなる。

 

今回のポイントは、ショパン言うところの蝿の羽根タッチと手首のしなやかさ攻略法。ロマン派の時代のピアノという楽器の変遷と共に変化したピアノテクニックについても触れました。

 

受講生からの質問コーナーを兼ねたワンポイントレッスン時間では、その2つがどのように大切でどのように発展させられるか、どのように応用して考えていけるのか、というサジェッションに繋がったならば幸いです。

 

ラスト30分間は小学5年生の受講者生徒さんの公開レッスン。ギロックのワルツエチュードが、手首の水平の動きで短時間のあいだに軽やかになり、また左手練習に気をつけたいちょっとした注意点もすぐにのみ込んで、演奏が変化しました。本人も自信を持った笑顔で結ぶことができ、とてもよかったです。

 

【ピアニシモの会】発案から、会場の提供、いつも細かなご配慮でお世話になっておりますピティナ新名古屋支部長渡辺先生、お忙しい中お集まりいただきました講座にご参加の先生方、ピアノ学習者の方々、ありがとうございました。

 

  

アンドレイ・ググニン・プレコンサートを終えて

投稿日:2025-09-12

アンドレイ・ググニンAndrey Gugninピアノリサイタル・プレコンサート【サロンdeキンコンカン 】、ショパンエチュード4曲完奏、楽しく終えました。

 

台風の影響による新幹線の遅延でググニンの名古屋入りは大幅に遅れ、前日リハーサルはググニンなし。

ホールで通してみて10日ほど前の自主リハとはまた打って変わっている自分に気づきましたが、本番日は午前中の短いウォーミングアップだけでこれだけのプログラムって、あれれ、大丈夫〜?と、はたと気づく私。

 

まぁそんなところが私ですが、いずれにしてもこの歳でショパンエチュード4曲、エオリアンハープ、黒鍵、ウロング ノート、木枯らしを、自分のリサイタル内ならともかく短いジョイントコンサートで弾くというのはかなりのチャレンジング。けどエチュードはもう1曲を加え、もちろんノクターンや即興曲も入れて、来月のレコーディングのために練習中のプログラム。

 

この機に皆さまに聴いていただき、これまで私のピアノを聴きに来てくださったたくさんの方々に「渡伊以降、めちゃくちゃ変わった!」とお声がけいただけたこと、とても嬉しかったし、ジ〜ンと励みになったひと時でした。

 

 

昨日はそんなわけでピアノを触っていないググニンのGPから本番へのプロセスを聴くのもたいへん勉強になりましたし、いつも自分の演奏が終わると次にやれることは何だろう?と頭フル回転で考える私にとっては、ググニンの卓越した感性と技の融合を目の前にして、たくさんのヒントをもらいました。終演後の食事会ではググニンから直々に、弾けたうえでの厳しいアドバイスをいただき、次なる課題がはっきりしました。

 

また当日の調律は反響板やカーテンを入れることで響きがまろやかになり、前日もよかったのですがそこからまたグンと変わって、格別に上質な音色でした。朝の短い時間になんと集中したお仕事であったかと思うと、坂井原さん、お見事!食事会でもいろいろと示唆に富むお話ができ、有意義な時間でした。

 

最初主催者側としては、音楽科の高校生や音大生を対象に出演者が集まるのを希望していたようでしたが、今回のように素晴らしい実力派のピアニストから生きた学びを享受できる喜びは何ものにも代えがたく、財産になります。MCS Young Artists には感謝の思いでいっぱいです。

そして世界へ向けて音楽を目指す若き人たちこそ、こういったまたとない素晴らしいチャンスをつかみ取っていく必要があるのではないでしょうか。

 

皆さまの音楽への熱き思いを受け、ますます気もちをあらたにできた時間。

翌日は京都から来てくれた友人と、多治見モザイクタイルミュージアムへ。

気もちもリフレッシュ。これからも皆様の心に通じる演奏をお届けできるように、がんばります!

 

https://www.facebook.com/share/r/1BND3uBevw/ (当日朝リハ)

 

https://www.facebook.com/share/r/1SCh47MJ3m/ (本番)

たじみ中之郷音楽祭ガラコンサートを終えました

投稿日:2025-08-12

8月10日、「たじみ中之郷音楽祭2025ガラコンサート」での演奏が終わりました。

 

4月末イタリアでの Costantino Mastroprimianoマストロプリミアーノ先生のマスタークラス+ショパンが使っていたプレイエルでのコンサート出演、7月福知山での Janne Mertanenヤンネ・メルタネン先生とのジョイントコンサートでの先生からのアドバイス、7月末からのイタリアで学んだ記譜法の復習と読込み、ピアノプロデューサーの方からペダリングについての目から鱗の知識も賜り、まさにいろんなところからいろんなことが相まって、今月に入ってからの自分の変化が毎日スゴすぎて、でもその変化が自分の表現におちつくまでにはまだ日にちがかかると思ってましたが、昨日は聴きに駆けつけてくださったオルガニスト吉田 文さんはじめ、これまで何度となく私の演奏を聴いてくれている友人たちに、この変化を感じとってもらえて、すごく嬉しかったです。

 

文さんには終演後のハグに加えて、こんなメッセージまで。「ゆかさんの中の進化、本当にすごいですね!昨日は本当にびっくりしました。美しく透る倍音が後ろの席まできれいに届きました。ショパンのニュアンスも、とてもしなやかで、音楽が生き生きしていました。聴きにお伺いできて、良かったです!」

 

また中日ピアノグレードテストにいつも審査にお招きくださっている実行委員長の先生はじめ、この音楽祭実行委員長堀江博行氏の奥さまからもとても素敵な感想をいただき嬉しかったです。

共演者の皆さまはとてもオープンマインドで楽屋トークも楽しく、開会後は楽屋待ちすることなく全員のピアノ、チェロ、フルート、ソプラノの演奏を聴かせていただきました。

音楽祭を担っている実行委員の皆さま方、会場にお集まりの方々の音楽愛が存分に伝わってくる空気感のなかで、私も自然体で演奏することができたと思います。

https://www.facebook.com/share/r/19iFiQagSB/

 

今朝は平常通りの朝練+レッスン。

昨日は皆さまに楽しんではいただけたけど自分としては不足なところもあり、録音を聴きながらそこを詰めていったら、またまた新たな発見が!

 

私は20世紀のピアニストたちの演奏がもとより好きですし、2018年に初めてショパン国際ピリオド楽器コンクールを聴きに行ってその演奏法とソノリテの違いに大きくショックを受けたのですが、その後そのコンクールで第2位となった川口 成彦氏の音のレゾナンスに魅せられてフォルテピアノを勉強するようになりましたが、そのレゾナンスが導き出される基にある、アゴーギクと記譜法についてのショパンのこだわりが?がって、あぁ川口先生のあの響きも、レッスン時のあの言葉も、耳に残っているトマシュ・リッテルTomasz Ritterのあのフレーズも、Mastroprimiano先生のあの音の世界も「あぁ〜!」とガテンがいってしまったのでした。

 

右手と左手が自由に解き放たれて、また両者が溶け合うほどに融合する音世界。20世紀の名演奏家が繰り広げる音世界の摩訶不思議の謎が解けた、とでも言いましょうか。

 

またまた練習が楽しくなってきました。いろいろな場でいろいろな演奏をさせて頂けている環境に感謝しつつ。

 

 9月6日(土)14:00〜ハレ・ルンデでのコンサートhttps://www.facebook.com/share/19Zi92FsDJ/ に向けて、小休憩の夏休み。

皆さまもお盆休みをお楽しみください。

 

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