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ピアノ教室コンセール・イグレック♪


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新ジュニア3コースについて

投稿日:2016-02-07

年が明けて2月に入り、今年初のブログ更新となりました。

昨日はピティナ新名古屋支部の開催で「ピティナ室内楽ステップ」のアドバイスレッスンの日で、教室から生徒4名が参加したので、栄のブーレサロンに伺いました。

 

初顔合わせなのに本番さながらに颯爽と弾く生徒もいれば、細かいところをおさえていただき、丁寧にアドバイスに聞き入る生徒も。

参加した4名は全員、基本テクニック、エチュード、曲といった日ごろのレッスンメニューをこなしたうえでの+アルファの形で、いわば余力でこの日のアンサンブルメニューをすこしずつ勉強してきました。私のレッスンでもアンサンブルの曲がとりあえず仕上がってくるとヴァイオリンやチェロのパートをもう1台のピアノやキーボードの音で模擬アンサンブルすることにしているので、注意するのはアンサンブルの要であるテンポのフレキシビリティのことくらいで、模擬アンサンブルの音だけで伝わることを伝える思いで、細かいことは敢えて言葉に出さないようにしています。

そのほうがアドバイスレッスンが楽しくなるでしょうし、自分自身で足りない部分を感じ取ってこれるはずだと信じてのことですが、初対面の弦楽器奏者の先生方のアドバイスがすすんで2回めの合わせでは相手の弦の音を感じ取り、弦楽器の響きに溶け込んだピアノの音色を出す生徒もいて、思った通り各生徒みなとても集中した得難いいい経験、いい時間になったと思いました。

小1の生徒たちも、通し練習ではちゃんとお相手のヴァイオリニストとアイコンタクトをとっているところも、お見事!(^^♪

ピアノ同士の連弾アンサンブルもいいけれど、倍音構成が違う他楽器とのアンサンブルは、ほんとうにその音色が溶け合った瞬間、「素敵〜!」という素晴らしい音楽体験となるのです。

本番日はレッスンのほか他用で聴きに出かけることができませんが、全員素敵なコンサートタイムをもてることと見届けました。

 

 

さて今年度から小学生以下のコースを「ジュニアピアノコース」「ジュニアプレ専科」「ジュニア専科」の3コースに分け、それぞれを40分、50分、60分レッスンとし、レベルに関係なく一律の月謝体系に改正し、新入会の生徒さんには入会時から、現行の生徒さんたちには4月から適用することにいたしました。

以前はレベルが進むとお月謝が上がるという一般的なシステムでしたが、私としてはどのレベルを教えるのも変わらぬ集中力と総合的な判断力を使うため、月謝統一は長年の夢でもありました。

クラシックピアノの学習というのは「西洋音楽」の勉強なので、とても論理的で、分析力がないと駄目ですし、もちろん音楽を感じることは最優先ですが、感覚的なとらえ方だけでは成り立たないのが「西洋音楽」というものです。なので、そういったアプローチはおとなのほうが要領を得ているというところがあります。こどものうちから論理的、合理的な思考がすらすらとできる子というのは稀ですよね。ですからこどもに教える方が、わかりやすく砕いて、たくさんのさまざまな言葉で語りかけ、いろいろな角度から理解を促す手立てが、教える側には必要です。そうしてこどもたちには時間をかけ、いろいろなアプローチを試みるゆとりが要ります。

これまで30分コースと45分コースの2本立てでレッスンを組み立てていましたが、私の教室ではほぼ全員の生徒が45分レッスンを受講していたので、まず30分コースは廃止し、3つのコースを作りました。

入門コースではもちろん感覚的な面を最大大切にしていて細かいことにはこだわりません。しかし初心者コースともなれば、メトードローズやバイエルのようなシンプルな教材のなかでも、「シークエンス=ゼクエンツ」の読み取りからフレーズ構造、曲の形式、カデンツや和声進行などをきちんと解説してゆきます。それらは最初からそういうものだと教えてゆけば、幼稚園児でも簡単に読み取っていけるようになります。

しかしながら他所のお教室から移行してくる生徒さんたちはなかなかこういったことを教わってきている人はすくないもので、こうしたことを受け入れてゆけるようになるまでに少々時間がかかるようです。ほんとうにさまざまなケースがあり、すぐには深い理解に誘導することがむずかしいといったこともありますし、どの程度まで生徒さん側が求めるのかも様々ですので、レベルに関係なく月謝を一律として、生徒の皆さんがニーズに合わせてコースを選択し、期の切替えごとにコース変更もできるようにいたしました。

 

「ジュニアピアノコース」(40分)では、「コルトーメソッド・テクニック、スケール、自由曲、簡単なワークブックでの楽典、聴音」という内容にし、曲数は1曲程度とします。

「ジュニアプレ専科」(50分)では、コンクール参加などは今すぐには考えに入れないし、自分のペースでピアノを楽しみたいけれど、内容を掘り下げ、理解を深めてゆくレッスンを希望する生徒さんに適し、「コルトーメソッド・テクニック、スケール、エチュード、自由曲、ワークブック他を使っての楽典、視唱など」の内容で、曲を表現力をもって仕上げてゆける力をもたせていきます。

「ジュニア専科」(60分)は、「コルトーメソッド・テクニック、スケール、エチュード、バロックスタイルとその他の時代様式の作品少なくとも2曲以上のレッスンのほか、曲に即した楽典の解説、視唱、聴奏に重きをおくソルフェージュ」をふくめた総合的な観点からのレッスン内容で、次年度以内にコンクールエントリー(=私の教室ではコンクールエントリーは少なくとも予選通過のレベルを目標とした内容のレッスンになります)を希望している生徒、または将来ピアノを専門にしていきたいと思っている小学生生徒を対象とします。

 

私のほうも生徒さんが求めている範囲を都度確認できますし、お月謝を一律にすることでこども達が上達するのは嬉しいけれどその度にお月謝のことが気になるといったことからも解放されます。( ^^) _

中学〜高校生のレッスンは「シニアピアノコース」として、レッスンカードによるワンレッスン制とします。こうすることで、「試験中だから欠席します。」というような時にも、お月謝制ですと支払わなくてはいけない分の無駄が省けますし、部活などとの両立も生徒本人が自分のペースを見定めてレッスンスケジュールを作ってゆけることと思います。またこれまでは高校生レッスンの費用は社会人コースと同じ扱いでしたが、この料金を下げることにしました。高校生ともなると趣味でやっていてもかなり難しい曲を弾ける人もいますし、若さも即応力もあるので一見理解が早いようにみえてもやはりそこはおとなの方とは違い、高校生が芯から理解するためにはそれなりの時間が必要で、レッスン内に反復練習させる時間を要すると判断したためです。

 

 

そのほか「音高・音大受験コース」を設け、趣味で続ける「シニアピアノコース」とは別の括りとしました。こちらのコースについても、子どもの頃からしっかりピアノ学習を重ねてきたうえに進学志望する方もいれば、かなり間際になってからの進学志望の場合もあり、事情はさまざまですので、週1回コースの他に週2回コースを設けることにしました。

ピアノの先生や演奏家の方のための「社会人専科コース」では、A:生徒指導のための曲、指導力スキルアップをめざすレッスンと、B:ご自身の演奏曲に特化したレッスンの2コースに分けました。

 

 

現在レッスンに通ってくださっている生徒さんご父兄も社会人レッスン生徒さんたちも、皆私のレッスン方針をよく理解してくださっていると常々思いますし、それぞれの環境のもとで思い思いにレッスンに通うのが嬉しくてたまらないという素敵な生徒さんばかり。私も楽しくレッスンさせていただいています。

生徒を育てるには、手始めからまず10年、そしてそこから自分の意思で続けたいと中学〜大学時代を乗り越え生徒が社会人として自立するまでがまた10年の単位です。これはまったく子育てと同じスパンでしょうか。(もちろん子育てのほうが何倍も何倍もたいへんな仕事ですが。)
ピアノが大好きだ、という思いをいろいろなことにぶつかりながらもおとなになるまで継続して音楽を愛するこころを育んでいってもらいたいし、音楽を聴ける心のゆとりと力を次世代まで繋いでほしい。そうして音楽の輪を広げていってもらいたい。そんな夢をもって指導しています。

 

すこしレッスン時間枠を拡大し、このHPの<レッスンのご案内>欄の「先生からのメッセージ」の下の「ピアノコース案内」の最後のところに現在のレッスン空き枠の時間帯を記しています。

レッスン希望の方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。

 

節分も明けたところで、ブログ読者の皆さま方、今年もどうぞよろしくおねがいいたします。


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