ピアノ教室コンセール・イグレック♪
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春を先取り!
投稿日:2024-03-21
日差しはすっかり春めいてきました。
朝晩寒暖差のある毎日ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今月に入って 2週めの週末、京都淀水路の河津桜を見に車を走らせました。その後京都市コンサートホールへ、ショパンのピアノと管弦楽作品をすべてピリオド楽器で演奏することをコンセプトとした「The Real Chopin × 18世紀オーケストラ」コンサート鑑賞へ。
ショパンコンチェルト2本立て。
第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール覇者のTomek Ritterリッテルの第2番は、繊細なモノトーンの響きが心地よい。白黒というより、セピア色かな。昨秋ワルシャワで聴いた時はコンクール年からのあまりの音色の変化に苦渋したけど、この来日ではとてもいい感じ。
後半は第16回ショパン国際ピアノコンクール覇者Yulianna Avdeeva - pianistアヴデーエワの演奏で、藤倉大の日本初演と第1番。
使用楽器はどちらもタカギクラヴィアの1843年製プレイエル。藤倉作品は川口成彦氏による世界初演をワルシャワで聴いているので、図らずも聴き比べと相成りました。
アヴデーエワでは正確なモザイク工芸に乱反射が差しているような美しさ。川口さんの演奏では自由な即興を聴いているような音響のヴァリエーション、楽しさがあったのを思い出しました。アヴデーエワの演奏は身体を巧みに使って軸のブレない核のある音が鮮やか。手首の重心移動を優先する奏法はリッテルとは違って面白い。
(図らずも、手もとバッチリの席!)
2階L-2の座席からはちょうどピアノを弾いているところが真正面に見えて最高。おけぴで入手した割安チケット!(^^)
(休憩時にプレイエルを調整する高木 裕氏。)
終演後は、昨年タカギクラヴィアでの川口成彦先生によるプレイエルレッスンでも一緒だったKちゃん親子とカフェタイム。いろんなお喋りに花が咲き、その後は京都の友人とフレンチ。久々の美味しい食事とワイン、最後のデザートまで堪能しました。
このコンサートで聴いた18世紀オーケストラは、2018年私が初めてワルシャワを訪れ、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールの全てを聴いた時のファイナルでのコンチェルト伴奏をしていたオーケストラで懐かしく、またここで使われていたショパン時代のピアノである1843年製プレイエルは、昨年延べ500分以上にわたって受講した、超多忙な第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位入賞者の川口成彦先生のレッスンのうち、タカギクラヴィアで受けたレッスンで使用した楽器です。
そんなこともあり、18世紀オーケストラの美しい響きとともに、ショパン時代のピリオド楽器であるプレイエルの正しい奏法をつぶさに見て、聴いて、新しい発見がたくさんありました。
まず眼の動きについて考えてみた後、劇的に自分のピアノが変わりました。
また1指は鎖骨、5指は肩甲骨を意識して弾くと少しく繊細なタッチが取りこめるようになりました。然るにOct.トレモロ型、目が回る。(笑)〜。いや、これは冗談。
今考えて練習していることは、ステイしている音や休符を聴く、またその際の打鍵、離鍵についてもっとアンテナを伸ばそう、ってこと。それから打鍵は水平と垂直の動きしかない訳だから、縦と横の動きの配分を各インパクトでいかに捉えるかの確認。速いパッセージで横の動きが速ければアマチュアの耳には表面上は弾けているように聴こえるでしょうけど……、縦の動きに甘い指がある。
これらをこないだ編み出した独自の練習法を基に、その指の腱を探る。
ここまで来ると1回、1回の演奏が万華鏡の世界のようで、楽しくて仕方ありません。
現代のピアノ=モダンピアノは、モーツァルト時代 、ショパン時代それぞれの楽器の進歩型。モダンピアノの音色は何とも魅力的ですが、やはり作曲家のその時代の楽器で弾くと、腑に落ちることもたくさんあり、楽譜の見え方も変わってきます。
それらのタッチや音色のゆくえを直に知っていることは、モダンピアノしか弾いていなかった時のことを考えると、格段にいろいろな示唆を与えてくれます。
モダンピアノはとても性能がいいので、或る意味いろんなことがごまかせてしまいます。マニュアルとオートマティックの車の差をイメージすると分かりやすいかもしれませんね。
アクセルを踏めば簡単に車は動くし、ブレーキを踏めば簡単に止まる。そのくらいモダンピアノも性能がいいんです。
だけどクラシック音楽は奥深いものです。曲がどんどん進んで素敵な作品になればなるほど、こういったごまかしは効かなくなってきます。
そんな中で壁にぶつかってしまっている人たちも多いですし、大人になってもう一度ピアノを楽しみたいと思う頃には耳も肥え、自分の中で音楽を深めたいという気持ちになっていますから、こういった正しい知識は回り道なしの学習にとって大変大切なことだと思います。
去年の今頃の私は4月のコンクールに向けてよく勉強していたし、その後はフランス、ノアンのセミナーに研修に行ったり、ワルシャワに第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクールを聴きに行ったりと慌ただしい1年でしたが、去年見聞きしたいろいろな事柄が整理整頓され、自分の中で蓄積されてきているのを感じます。モダンピアノの更なる深みに触れる毎日です。
今年も大いに勉強し、若い世代にそれらを伝えていきたいと思っています。
皆さま、これからもよろしくお願いいたします。
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