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ピアノ教室コンセール・イグレック♪


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秋晴れの日に〜クレープ包み指体操

投稿日:2017-10-30

皆さんこんにちは。

またまた長いことブログ更新から遠ざかってしまいました。

すっかり秋も深まりましたね。きょうは台風一過、秋晴れの日となりました。

 

2つ前のブログに「チョコレートクリーム奏法」のことを書きましたが、そこから派生発展して、このところ私のピアノレッスンでは<クレープ包み指体操>というのがひそかにヒットしています。小学生の生徒さん達にも「ピアノ教室来る前に車のなかでやってね!」と言うと嬉しそうに「うん!」・・・ピアノがなくってもいつでもできる指体操です。

こないだは小3の生徒さんがずっと気になっていた手のお山がなかなか出来なかったのに、とてもいい形でコルトーの鍵盤上の指の体操を始めました。「あれ?クレープ包み続けてる?」と聞くと「うん。一日70回やったの!」と自信たっぷりのお顔。70回とは恐れ入りましたが(^^♪、こんな簡単な指体操が功を奏して長年にわたってなかなかできなかった手の中に卵を入れたような安定感のある手の形がわずか数週間で出来上がってしまうなんて!

教えた私自身がびっくりデス!なんとも効果のあるこの指体操、<お手てを使って手巻きずし体操>という名前もいいかもしれないけれど。

 

さて私はと言いますと、9月上旬にパリ音楽院教授のイヴ・アンリ先生のピアノレッスンを受講する機会に恵まれました。この度は2014年以来3回めのレッスンでしたが、まぁなんでも「石の上にも三年」「桃栗三年柿八年」とも言いますように今回3回めにしてある域を超えたという感触でした。受講と他の生徒さんのレッスン聴講をしながらいろいろな観点から<考える>集中した時間をもつことが出来てとても有意義な一時でした。私の受講目的は奏法の研究にあるので、自分に出来ている点、足りていない点、次なる新たな課題も見つかりましたし、またその糸口になる根幹的なポイントもつかみ、まぁそしたらあとはやるしかない、というわけで、この日以来これまで長年感じていた私なりの疑問難問が見事にするすると解決され、本当にピアノを弾くことが楽チンで楽しくなってきました。いろんな意味でとても多くの変化があり、なかなかブログを書いている余裕もなかったという状況。

 

最近は12月24日に 緑文化小劇場で行なう「門下生コンサート」の準備で、楽しい時間を送っています。生徒さんたちの意欲的なプログラムにまじり、フォーレの「ドリー組曲」全曲のセカンドパートの準備、相手がプロ同士なら相手の力量に任せて・・・という面もあるのですが、相手が生徒となると相当の力で引っ張ってゆかなきゃならないので隅からすみまで勉強しておいてもまだ足りないという感じで譜の再読込みの必要を迫られ、それはそれでたいへんだけどまぁ楽しい経験です。また今回のゲスト演奏には名古屋出身で東京で活躍されている素晴らしいヴァイオリニスト水村浩司氏をお招きすることになり、ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」他を私のピアノと演奏いたします。まだプログラムがきちんと決まっていないのですが、ベートーヴェンやモーツァルトも入るのかな。・・・これから2か月弱の間、それらの準備も楽しい時間になると思います。

 

また日頃のことでは今までずっと持ったことがなかったスマホを持つようになりました。(^^)/日頃パソコンを開いていることが多いから別にいいや、なんて思っていたのですが、とても便利でいろいろなアプリを使って、毎日がとても楽しくなりました。

私はゲームの類はまったく関心ありませんが、このブログも音声認識で文字を打たずに下書きすることができています。それとフランスのラジオ番組<Radio Classique>は、フランスに滞在していた頃からのお気に入りでパソコンでも聞くことはできましたが、スマホだともっと身近に手軽に聞くことができ、楽しんでいます。

一日中クラシックが流れている局なのですが、ピアノに限らずオーケストラ作品や弦楽合奏、歌曲なと色々なジャンルが流れます。こないだは人気ピアニストVolodosのインタヴューもやっていましたし、パリのホールでのコンサートライヴが放送されることもあります。またサンサーンスのマズルカというピアノ曲がかかっており、初めて聴きました。途中ラヴェルにとても似たところがあるかと思うとフォーレそっくりのところもあり、どっちがパクったってサンサーンスの方が先生格ですからそうかこんなパクリもありか、ってにやにや笑ってしまいました。かと思うと、ラモーの新クラヴサン曲集の「Des sauvages(未開人)」 が 弦楽と声楽のエディションで放送されていました。これも初めて聴きました。編曲ではなくて、ラモー自身がオペラ・バレエの「優雅なインドの国々」にこの曲を転用したものと知りました。こうした選曲はなかなか日本の ラジオ局のプログラムには載らないものでしょうし、こうして知らない曲の数々に出会えることは、新鮮でなかなか楽しいものです。


朝夕冷え込みが続きますね。皆さま、寒さにはお気をつけてお過ごしください。


      

丑の日近し?!

投稿日:2017-07-23

きょうは中日ピアノグレードテスト岐阜審査で、112名の審査と講評書き。

夏休みに入ったばかりの日曜日、意欲的なこころのこもった素敵なピアノをたくさん聴かせて頂きました。

書いているとその場でレッスンしたくなるもどかしさ。・・・その思いを慣れない鉛筆にしたためました。

午前の部では基本的な練習法のことと、曲のゼクエンツ=シークエンスの読み取りをきちんと始めてほしいこと等、午後の部では楽譜のなかの静かな部分を自ら発掘してほしい、ということ、楽譜上のディナーミク記号以前に音の上行下行による抑揚、フレーズの始まりの音量に対してあまりに受動的すぎる傾向について、注意が集中しました。

無事終了して会食までいただき、諸先生方との楽しい会話。そして帰宅すると、前から食べたかった「どじょ鎌」の鰻が届いていて、一切れ頂きました(^^♪・・・メチャ美味です!合いの手は最近ハマっている、トマトを冷凍してすりおろした「トマトのソルベ」です。・・・すこしOlive oilを垂らし、白ワインを入れたらもっと美味しくなりました。

きょうは、久々に最高の気分です☆彡〜

 

         

 

ルイサダ氏ピアノ公開レッスン

投稿日:2017-06-13

きょうは名古屋音大で来日中のフランス人ピアニスト、ジャン=マルク・ルイサダ氏の公開レッスンがあり、優秀な学生3名が「バッハ:パルティータ第6番」「ショパン:バラード第1番」「ラヴェル:道化師の朝の歌」で受講し、3時間も聴講させていただきました。

私にとってフランスのピアニストの語法というのはやはり親近感があり、厳しいレッスン内容で、ぐぃんぐぃんとこころに響くものあり、爽快な気分です。

 

バッハ作品におけるアウフタクト感に基づくフレージングのことや、ショパンではソノリテの作り方に様々なアイディアを見聞きしましたし、ラヴェルではかなり高度なテクニックの使いかたを垣間見、私にはニースの国際セミナーで受講した、とりわけジャン=フィリップ・コラール氏のレッスンを彷彿させられ、楽しかったです。

もちろんルイサダ氏のレッスンではより高度なことで私にはとても勉強になりましたが、西洋音楽のビート感の問題につけ、フィンガリングの考え方では共通項がたくさんありましたし、バス音の豊かな響かせ方や手首の使い方(上下だけでなく手首のねじりの技法をふくめて)、脱力の問題など、「このアルペジオ音型の最後の音で手首をあげて次の和音で下げる」とかいった、まるで手首の振付師的なことは、日ごろ私が生徒たちへのレッスンで言っていることまったく同じところも結構あって、そこはフランスメソッドの共通項だと思い、楽しくなりました。

 

それにしてもルイサダ氏のレッスンは、ステージピアニストの演奏に何が必要なのか、を若き将来ある学生たちに諭し、それについて考えてゆく必要を促すことになるであろう素晴らしいレッスン内容。きょうは久しぶりに真剣でなお且つ厳しいレッスンを聴講でき、気持ちよかったです。


また学内のエレベーターで春から名音大の学生になった生徒OGとも顔を合わせたり、嬉しいひとときでした。(^^♪


     


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