ピアノ教室コンセール・イグレック♪
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ブログ
エッセイ:思い出の生徒
投稿日:2010-04-09
どうしてるかなぁ?・・・って思う生徒がいます。
3月に秋田にお引越しになったE兄妹。お兄ちゃんは以前のエッセイにも書いたことのあるやんちゃ君で、いつもレッスン中そわそわした感じの子だった。でもメンタルな面も成長して最後のレッスンでは素敵なバッハを聴かせてくれた。それに気管支が弱いこともあっていつも必ず咳、くしゃみが一度もないことはなかったが、でもそういうのって集中していれば自然と止まるもの、いつもこの生徒の集中度のバロメーターにしていた位だったが、この時ばかりはぐずぐずした態度も咳も微塵もなかった。妹ちゃんのほうは1年ちょっとでギロックの可愛らしい曲やバイエル後半の16分音符群がきれいに自然に弾けるまでになった。
秋田にお引越しが決まってから先生をいっしょに探したが、いろんな会員名簿を見ても近くに先生がいらっしゃらない。そうかぁ、そんなに登録している先生が少ないのかぁ、って。でも実際住んでみたらいろんな先生がいらっしゃるものですから、だいじょうぶですよ、なんて声をかけてはいたのでしたが、ラスト2のレッスン日の朝になってふと思いついた、我が音大の卒業名簿!そこで妹さんのレッスンが終わった時お話して名簿をわたす。「ページを繰ってみてお近くの先生がいたらメモして返して下さい。」・・・・・・経つこと45分。次のお兄ちゃんのレッスン時になって嬉しそうな顔でお母さまが登場。「何人かいらっしゃいましたが、このK先生が一番近くて。」・・・そう言われて卒業年度と名前を見れば、「あぁ、同期!...それもよく知ってる。1年生の時同じ寮で。・・・」と相成った。
そこでラストレッスン日までに秋田に電話を入れて懐かしい声を聞くことが出来た。とても元気な様子は変わらず、また優しく生徒さんたちに囲まれている様子も伝わり、いいご縁になれば、と直感した。お母さまはお引っ越しして半年以上もピアノの先生を探すのにかかる人もいたりするので、本当に嬉しいです、ととても感謝されてしまった。
ラストレッスンではとりわけバッハが好きで上手だったK兄妹に、数あるインベンションの演奏からお気に入りのアーティストのCDをプレゼント。
妹さんの入学式を控えた今ごろ(秋田は遅く12日と聞いています。)、嬉しそうな一家の笑顔が眼に浮かびます。
これからもいい音楽をこころにもって成長してほしいナ、と思っています。
エッセイ:桜、満開ですね!
投稿日:2010-04-05
先週末、名工大キャンパス内でのさくらの会にお誘い頂き、出かけました。久しぶりにお会いする先生方やピアニストの方もいらっしゃって、楽しく過ごさせていただきました。地下鉄の入り口から鶴舞公園を横切って歩くのだが、昼間からスゴイ人出、夜は噴水や公会堂のライトアップも綺麗に映えてちょっとベルギーの街角にでも来たかのような異国情緒の雰囲気でした。そこからまた地下鉄に乗り換え、山崎川を歩きました。さすがに夜は風がきつかったです。
(夜桜を仰ぎ見て・・・)
先だってこんどの日曜に控えている門下生コンサートの試演会を終え、生徒たちの仕上げ度はまずまず。プログラム校正や当日の手配で諸雑務をこなしほっと小休止、今週は自分のことに専念できるかな、と思いきや、このHPをご覧頂いた方たちからの問合せがなぜか集中し、週明けから5名が体験レッスンを兼ねて来ることに。そこに加えて或る地元誌のインタビュー依頼が入り、きょう月曜にお約束が決まり写真も撮るというのでそこは気になり、何を思ってか?とり急ぎ美容院へ!・・・
今年は1810年生まれのショパンにとって生誕200年にあたる「ショパン・イヤー」ということでニューリリースのCDもよく見られるし、今年の外来アーティストによるショパンプログラムのコンサートなどもたくさんあるみたい。このGWも昨年に続いて金沢の「ラ・フォーレル・ジュルネ」に出かけるつもりですが、そこはやはりショパンプログラム。ペヌティエを初めとするフランスの音楽家たちのショパン演奏を楽しみにしています。ショパンといえばポーランド人なのですが、フランスの血を受け継いでいるし、人生の半分はパリに住み、彼の地に没した。そこでショパンが教えたパリの弟子たちがそのメソッドを受け継ぎ、その教え子の流派から多くの音楽家を輩出した。そんな辺りを意識して企画した2004年の「ショパンワルツ全19曲を奏でる」と題したリサイタルを行なったということで担当者の方の目にとまり、今回の機会を頂いた。ショパンの生涯やピアノ発達の歴史、それに伴うピアノ技法の話題などいろいろと脱線しながら?もお話が進んだところで、この記者の方が同志社大の美学科をご出身ということが分かり、流石にお話の把握が早いと感激、楽しくお話しさせて頂くことができ、しあわせな一時でした。
きょうは市内でも入学式が多かったみたい。
今年は満開の桜とともに、格別気分も晴れやかなことでしょう。
新入生の皆さん、おめでとう。
エッセイ:春が近づいていますね
投稿日:2010-02-19
朝の寒さが和らいで、春が近づいているのを感じます。
「こんにちは!」
教室に明るい声が響きました。中学受験で昨年からお休みしていた生徒が、無事合格の便りとともにさっそくお母さまとレッスン復帰のあいさつに来てくれました。お母さまとレッスンの方向をお話し、すぐにレッスン再開。「ピアノには触れてみた?でもちょっと指先に違和感ある、そんな感じよね?」コルトーテクニックの第1歩をやってみる。「前は白鍵でやったと思うけど、ちょっと違うところでやってみよう。音は変テコだけど、指にとっては感触がいいかも。ショパンはね、このポジションでやるように生徒に教えたのです、って。」とお喋りしながら誘導してゆく。持ってきた「エリーゼのために」は、曲の展開や音型・リズムの特徴を音を交えて説明しながら、あっという間の楽しいレッスンでした。
次の生徒もひと際明るい顔。ドアフォン越しのビデオの表情からして明るさが際立った。(そういえば昨日だったんだ。・・・)「試験どうだった?」「よかった。・・・1番。最高位!」「すごい!!」音楽科の声楽専攻に通う高校生。副科ピアノをもっと勉強したいと、ここまで通ってくれている。彼女のレッスンでは「これはピアノ科の学生にだってむずかしいことだけど。・・・」とか「音大のピアノ科生でもこういうことは結構知らないかも。」というこようなことばがどんどん出てくる。私は生徒たちの前ではフレキシブルだから、そういう言葉を先生から引き出す要素を彼女のピアノは持っているということになるのだが、秋のバッハインベンションの試験での最高位に続いて今回ハイドンソナタで好成績をおさめたことは、私としてもとても嬉しい。
小学生たちは冬休み〜お正月明けの緊張&緩みからやっと解放されたという感でやれやれといったところですが、この新しいHPを見て入会された方のレッスンも始まりましたし、2月のコンクールで明らかに仕上げ度をアップして上達をみせた生徒など、特に社会人も含めて上級者たちの充実ぶりがうかがえて、このところレッスン時間も軽やかに流れてゆきます。
そういえばこないだ素敵なコンサートに巡りあいました。「ハインツ・ホリガーと仲間たち」と題したオーボエの名手ホリガーとスイス・チェンバー・ソロイスツによる演奏会でした。(2/11:長久手町文化の家森のホール)ホリガーは70歳と聞いてびっくりしましたが、まろやかな周囲をつつみこむような音色は年齢を感じさせず、こうして保持する姿はすばらしかったです。またフェリックス・レングリのフルートはもとよりアンサンブルのメンバーが秀逸で、その音量バランスやデュナーミクなど見事なアンサンブルが聴けました。演奏を聴きながらまるで譜面が見えてくるようにそのアーティキュレーションが明確で、自分の10本の指が踊り出すような感覚でした。会場で「さすがにきょうはお知り合いの顔はないかなぁ。」と思いきや、帰り際名古屋音大のピアノ科の先生とバッタリ。「あら、どのあたりで聴かれていらっしゃいました?」ピアノの入ったプログラムもないし、互いに意外そうな顔?・・・いやいや1月、2月は音大の先生方にとっては学内試験に卒業試験、受験やらコンクールやらで「いろいろなピアノ」と付きあわなきゃならないから、こうしてピアノ抜きのすばらしい演奏で2時間というひとときを持てるのは、一入なのでしょうね。
私も久々に緊密した充実度の高い演奏が聴けて、こうなると私、幸せな気分になって夕食なんてどうでもよくなるんです。美味しいディナーで幸せになるのもいいかもしれないけれど、私は「団子より花」のタイプです。・・・で、毎日レッスン室で素晴らしいピアノに遭遇できたらもう先生はおなかいっぱいの気分でいいダイエットになるかも・・・、と生徒たちに願かけをしたい(笑)と思います。
「門下生コンサート」に向けて、がんばってね!
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