レッスン楽器


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ピアノ教室コンセール・イグレック♪


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新学期ですね!

投稿日:2023-04-05

4月に入り、新しく入学式を迎えたり 、またそろそろ新学期が始まりますね。

先日の土曜日、清々しい好天気のもと、中日ピアノグレードテスト審査で、高山へ行きました。初めて来させていただいてから、かれこれ15年くらいになるかしら。

 

「他の参加者との競争、比較ではなく、今自分が接しているピアノの方向性は正しいか、どんな練習をしたらもっと上達するだろうかということを把握するためのグレードテスト」という川口 豊実行委員長のご挨拶を胸に、たくさんの熱意あるピアノ演奏を聴かせていただき、講評書きをいたしました。昭和音楽大学客員教授の長谷川 淳、名古屋音楽学校講師の森崎 一子先生方と楽しい時間を過ごさせていただきました。車窓から見えるたくさんの桜と清流のせせらぎに、リフレッシュしました。

 

       

 

最近のレッスンでは、高校生が「以前作曲を習っていた頃に作った自分の曲を演奏してみたいと思っているんですけど。」と言い、手書きの2曲を持ってきました。1つは、ヴァリエーション形式。2曲めはかなり難しそうな感じでリストのような進行の所もあったり、ラヴェルのような響きもあったり。「どのくらい前に書いたの〜?」と聞いたら「う〜ん。」と黙りこくってるから「だいぶ前なんだね?」と言ったら「小学校6年生くらい。」って。スゴいじゃん!

 

 

昨日は4時間教えただけなのになんでこんな疲れたかなーと思ったら、2人めのまだ入って2ヶ月くらいの生徒が、私がもう相当昔に作ったサイコロを見つけて「何これ〜?何か知らないけど、やろやろ。」って言いながらサイコロ振るから「 Dが出たから、あ、Dメジャー、習ったよー。」「あ、G♭。さっきやったばっかりじゃん。」って。

 

連続思いっきりワーキャー言いながら、床に向かってサイコロ振りまくっては弾きまくり。疲れたぁ〜。

最後はスケールに加えて三和音も弾いたりして、めっちゃ遊んでました。

そのうちカデンツァに入れるナ!...そして入ってきた頃はどんな曲もガンガンビンビン元気いっぱいに弾いてたけど、このふた月のあいだ事あるごとにいろんな曲を弾き聞かせしてきたら、子守歌聞くみたいに変わってきて。早くもちょっとセンスある弾きっぷりになってきました。これまたスゴいじゃん!

 

 

というわけで 8月11日に行なう「 ピアノ教室 門下生コンサート」が早くも楽しみですが、当教室ではこの春の入会者対象に、5月に入ってから入会キャンペーンを行ないます。

 

現在、入会金5000円、体験レッスンはコースに応じて有料としていますが、体験レッスンを受けてからのご入会につきましては優待とし、入会金は半額です。 

そして5月の入会キャンペーン時には、 これに加えて体験レッスンも半額にいたします。

(体験レッスン受講のみでご入会のない場合は、これには該当いたしません。)

 

キャンペーンの日にちにつきましては、後日【レッスンご案内ページ】のトップで告知いたします。 

 

春からピアノを始めよう、ちょっとやめていたピアノをもう一度始めてみよう、今習っているけれど他所の先生もちょっぴりのぞいてみよう!

 

そんな方々は、5月の告知を楽しみにしていてください。 

 

 それでは 季節の変わりめ、 お体に気をつけて、楽しくおすごしください。

 

皆さま、どうぞよいお年を!

投稿日:2022-12-29

 2022年、皆さまにとりましてどのような一年だったでしょうか。

今年は私にとっては、たいへん忙しく、実りある年でした。

 

レッスン関連においては、8月に門下生コンサート、また12月には教室生徒全員でクリスマス会を行なうことができ、大変嬉しく思っています。

 

今年1月友人が或るホールの練習権2回分を取ってきてくれて、練習権といっても公開の場でホールのピアノを弾くわけですから、昨年下半期諸事情でなかなかピアノに向かう時間が減っていた「私」としては一大発起。音大の卒業試験前くらい練習しました。

そうして2月、3月とふた月にわたり自分のピアノを見返していくうち、4月にソロコンサートでピアノを弾くという不意なお話までいただき、休む間もなくピアノに没頭している自分がいました。

 

終わってから5月、6月にもいろいろなスタジオや工房でピアノを弾かせていただく機会があり、7月には去年からぼちぼち始めたフォルテピアノで「SACLAフォルテピアノアカデミー」in 埼玉に受講生として参加することになり、小倉貴久子、川口成彦両先生のレッスンを受け、人生初のフォルテピアノ「ヴァルター」での演奏発表に続き、戻るとすぐ8月には教室門下生発表会、9月にピアニスト鬼頭久美子氏とピアノ4手コンサート、10月には初のピアノ指導者のための「ピアノテクニック講座」を持たせていただきました。

 

それは来年の話に引き継がれ、ピアノ指導者の会「名古屋ぴあのクラブ」で来夏季に私が〈ピアノテクニック講座〉を務めさせて頂くことが決まりました。これまで江崎光代、黒河好子、伊藤仁美、多喜靖美先生など著名な先生方がセミナーを務められてきているピアノ指導者対象の講座開催となり、気もちが引き締まる思いです。

 

 11月にはちょっとした仕事先でピアノを弾く機会をいただいたり、12月にはワルシャワで知合った素晴らしい音楽家にレッスンをしていただきメチャクチャ変化の途上にある自分がいます。そしてつい先日12/25には教室生徒達とオンラインでクリスマスコンサートをし、皆の愛らしい成長ぶりを垣間見ることができました。私もこの一年ものすごく勉強し変化していますが、その先生の充実ぶりを一番に感じてくれているのが生徒たちであり、生徒たちのママでしょう。

 本当にノンストップのまま、走り抜けたこの一年。そんななか、素晴らしい人たちとのたくさんの出会いにも恵まれました。

 

昨春から始めさせていただいたもののなかなかコンスタントにおちつけず、まったく理解が遅いのでフォルテピアノからモダンピアノへ理解が行ったり来たりという感じでなかなか落ちつかなかった小倉貴久子先生のご自宅まで通うフォルテピアノレッスン。やはりなんといってもSACLAフォルテピアノアカデミーの3日間が自分にとっては、いい分岐点になったと思います。

 

あの「3日間フォルテピアノの音しか聴かない」という環境で耳が変わり、その後いろいろなフォルテピアノの演奏を聴くようになり、また私は小倉貴久子先生、川口成彦先生といった一流の先生方の音しか聴いていない状況でしたので、その他のまだ若い演奏家の方々のフォルテピアノの音を生で聴いても、youtubeなどで聴いても、そのタッチの違い、音色の違いが聴き分けられるようになったことはとても大きな糧だと思います。

 

それでもまだフォルテピアノのレッスンを受けてからモダンピアノでの練習に戻るとまたタッチがわからなくなるというジレンマからはなかなか抜け切れませんが、フォルテピアノのレッスンで培ったタッチの基礎になる事柄とモダンピアノを弾く上での様々な事が自分なりにリンクされてきて、この年末年始はピアノの練習に時間を使いたいと思います。

 

(1843年製プレイエルを弾く。)

 

 私はショパン時代のピリオド楽器を演奏したいという目的のためにフォルテピアノを勉強していて、以前にもこのブログでお話したかも知れませんが、2018年の第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールのワルシャワ会場で、ステージ上にあったプレイエル、エラール、ブロードウッドの3台を3分間だけ弾かせてもらうという稀有な機会に恵まれた時「あー、なんてモダンピアノはごまかしが効くのだろう!」と思った私の直感はまさに正しかったのだと思いながら、昨春からふつふつとがんばってきてよかったとつくづく思っています。

 

今年与えられたたくさんの道。それを進むのも自分、進まないのも自分。そこに勇気ときっかけを与えてくれたのは、周囲にいるたくさんの方々の笑顔のおかげです。

 

ありがとうございます。

本当に不思議な魔力に包まれた一年でした。

 

(今年計180分のレッスンを通して、たくさんのことを教え諭してくださったフォルテピアノ奏者川口成彦氏。)

 

 

 これからも誠実の思いを大切に、私もまた周囲にいる皆さま方に素晴らしい音楽と元気をふり撒いていけるよう、弛むことなく一日一日を大切に精進してゆきます。

 

皆さま、今年一年ありがとうございました。

どうぞよい年をお迎えください。

 

(今年何度となく、車窓から眺めることになった富士山。)

 

皆さまにとりまして、2023年が素晴らしい年でありますように!

 

またとない嬉しい再会!からの拍とリズムの関係

投稿日:2022-05-19

4月27日のコンサートに、大学生までピアノに通っていくれていた教室OGさんで、ママになってコンサートに来てくれたもののコンサート後の面会がままなりませんでしたので、先日遊びに来てくれました。

 

コーヒーを飲みながら、2人のお子さんの話からフォルテピアノの話、菰野ピアノ歴史館の紹介、ワインソムリエの資格を取ったという凄腕の彼女からワインミニレクチャー、専門医の大切さについてetc. いや話題、半端ない。最後に「ブリュートナーで何か弾いて。」とおねだりされ、「金色の魚」を。いや〜、楽しかったです。

 

私は昨年から入門コースというのを取りやめ、少しでもいいので音符が読める方から教えるカリキュラムに変更させていただきましたが、私が年少のお子さん達に教える時に最大これだけは、と大切にしていることは、拍とリズムの関係です。

 

例えば3拍子の場合、1、2、3、1、2、3と曲は進み、その中でタン、タン、タンと四分音符が3つずつ続いたり、タン、ティティ、タンと細かいリズムが入ったりしていくわけですけれど、まず1、2、3と刻む拍の刻みがブレないということ、そして3拍子の曲でも1、2、3と1小節がひとつになって完結するわけではなく、大抵の場合は1、2、3×4、4小節でひとつのフレーズ、流れを作っている、この大きな波を感じ取るおおらかさが大切です。

この大きな観点からもう一度おさらいすると、4小節の大きな波を捉えた上の1、2、3の拍の刻み、そしてその1、2、3の一拍の中に8分音符や16分音符の細かいリズム、という訳です。

さらには、この〔4小節=1フレーズ〕×2の、呼び交しとも言えるフレーズ構造へと話は広がっていきます。

この音楽の必然、とも言える曲の構造を理解する上で〈基本のき〉にあたる、拍とリズムの関係を少しずつ時間をかけながら体得させていく(それはかなり長い時間をかけて身体と感性に沁み入らせてゆくことになります)ことに、私は最大限、優しさと厳しさを交えながら見守っています。

 

ちょうど反田恭平さんがラジオ番組〈Growing sonority 〉5月16日放送で、拍についてとても面白い話をしていましたので、紹介します。

https://youtu.be/vG7GyVGE2Qc

(正しく拍をとる、ってこのくらい厳密で、一朝一夕にはいかないことです。)

 

 

さて先述の彼女、うちでは電子ピアノだと言って、ブリュートナーを弾いてくれました。流石に大学生までピティナっ子だっただけあって、人柄が出ていました。

優しい柔らかな音が広がって、おうちにこんなふうにピアノの音色が広がるって素敵な空間だな、お子さんはもちろんご主人も幸せ者ね!って思ってしまいました。

 

「生徒たちが、大人になってからも音楽を愛する心を持ち続けてもらいたい。」

私はいつも、そういう思いでレッスンをしています。

 

なのでこうした再会、心から嬉しい思いでいっぱいです。

 

   

 

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