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ピアノ教室コンセール・イグレック♪


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門下生コンサート2022を終えて

投稿日:2022-08-08

 「ピアノ教室コンセール・イグレック門下生コンサート2022」、無事に終了でき、とても嬉しく思います。

当日10時すぎ会場入り、ホールスタッフから機器の説明を受け、調律師の方にご挨拶し、音響確認、ピアノの位置替え、それから自分のリハーサルに入り花屋さん到着、スタンド花の位置確認などしまして、皆さんのリハーサルに入ったところで一番近くのレストランにお昼を取りに行きました。

 

戻って間もなく第1部開演、初出演の生徒さん達の演奏も無事見届け、第2部ではゆったりと聴かせていただきました。第3部に入る頃には自分のスタンバイを少しずつ始めましたが、第3部終了後の休憩が一番短かくなったので自分のコンサートタイムに入るのがすこしたいへん。

 

今年は先生からのプレゼント演奏として、オール・ショパンで「Largo変ホ長調遺作」「ラルゴ変ロ長調/チェロソナタ作品65から第3楽章」「ノクターン第2番作品9-2/ショパンのオリジナルヴァリアント版」「24の前奏曲」より第1番、第2番、第3番、第4番、第6番、第7番、第9番、第10番、第11番、第20番を弾きました。

 

もちろんこうした発表の場では、日頃の練習時間をどのくらいとっているか、その積み重ねによって一人一人の差も出てくるかと思います。

でも当日会場でお話しした通り、発表の場に出なければ、海外で言葉が通じるかどうか怖がって何も言えずにいるの状態と同じです。

海外では自ら自分の言葉で何か発言しない限り、日本にいるように周りから何か声をかけてもらえるとか助けてもらえるということはありません。

音楽はおしゃべりだから、ステージで演奏すれば必ず何かが伝わる。たとえ拙い言葉でも自分の意思をあらわそうすることでコミュニケーションが生まれます。

 

生徒の皆さんが昨日ステージに立ったということは、そこで自分の音楽への思いを発言したのと一緒です。そして会場の皆さまがそこから何かを感じ取り、皆さまに音楽を伝えることができました。

先生はそれだけで十分と思っています。

そして生徒の皆さんの勇気と音楽が大好きだという気持ちが、なにより嬉しいのです。

感想コメントも全員が複数の方々からコメントをもらっていました。

 

ご父兄様方、ご家族の方々もご協力ありがとうございました。

 

しばらくの夏休みのあと、また新しい気持ちで次の曲にチャレンジしてください。

 

私は8月9日川口成彦さんのフォルテピアノリサイタルを聴きに、大阪いずみホールまで行き、一泊し、翌日堺にある山本宣夫ピアノ工房を訪問し、クリストフォリなどフォルテピアノを弾かせていただく予定です。

 

そして8月13日には私の知人である、オランダ在住の日本人フォルテピアノ奏者の方が名古屋に来ることになり、名古屋市内のフォルテピアノを見学の後、菰野ピアノ歴史館へご一緒します。

8月17日には日本クラシック音楽コンクール予選の審査に行きます。

そんな感じで、夏休みも音楽漬け〜という感じですが、次回レッスンまで少しのんびりします。

 

皆さまも、お身体に気をつけて、素敵な夏休みをお過ごしください。

 

 

     

 

    

 

お久しぶりです!〜近況報告からフォルテピアノアカデミーについて〜

投稿日:2022-07-15

夏休みを前に、3連休ですね。

またまたブログ更新が久しぶりになってしまいました。

 

5/19に辻井伸行、6/2に反田恭平、6/15に小林愛実、6/19にはホロヴィッツピアノを使った江口玲(東京)、7/1にアレクサンドル・カントロフの各リサイタル、その他地元の演奏家のコンサートもたくさん聴きに出かけ、その間菰野ピアノ歴史館の楽器にナディアパークとJRゲートタワーのストリートピアノを弾き、小倉貴久子先生のフォルテピアノレッスンを受けに、6月2回めの上京。

このレッスン、昨年から5回めのレッスンにして、やっとフォルテピアノのタッチにも少しばかり慣れ、ピアノの奥義に触れることができました。

 

これを早いと言うべきか、呑気と言うべきか。(笑)

フォルテピアノを弾くためのテクニックは、我々が普通に弾いているテクニックのベースであり、奥義。けれどもピアノの現代化に伴って、モダンピアノのテクニックが乱れに乱れてきている。いろんな弾き方が横行し、それがさも個性的であるかのように言われたりして。現在ピアノを学ぶ人たちが混沌に陥りやすい要因となっている。そこの根幹が漸くわかりかけた感じ。

 

という訳で、自分のスキルアップに時間をかけていたのですが、その後7月9日に東文化小劇場をお借りして、8/7に門下生コンサートを控えている生徒たちとホールリハーサルをしました。

私も30分ほどホールで練習をし、このところを考えていることをドビュッシー作品などを弾きながら確認しました。

 

13日には名古屋市内にあるフォルテピアノ、シュタインをお借りして、バロック作品を練習してきました。これは7月21日から始まるSACLAフォルテピアノアカデミーの受講生に選抜されたので、そのための練習でもあります。

そして2日後の15日には、9月21日にピアノ連弾コンサートを企画している相方のピアニスト鬼頭久美子さんとプログラムの最終確認と初合わせ。

 

連日違うプログラム曲のまとめに大わらわでしたが、すべてをやりこなし、その日鬼頭さんの車でしらかわホールに出向き、今年90歳を迎えるホアキン・アチュカロのモーツァルト協奏曲を聴いてきました。

2階席から、持って行った双眼鏡で指元がとても良く見え、そのやわらかな身体の使い方は流石に素晴らしいと思いました。陽光に照らし出された大理石をイメージさせるような神々しさに満ちた音色。心が洗われました。

 

門下生コンサートのプログラムも出来上がり、ほっと一息ついている、この週末です。

 

 

さて、次の金曜日から始まる先述のSACLAフォルテピアノアカデミーについて書いてみようと思います。 

 

7月22日から24日まで行われる〈SACLAフォルテピアノ・アカデミー〉に受講生の一人として参加が決まり、3日間完全連続学生になれるとあって、上京を控えてワクワクしているんです。

 

私の教室の生徒さんや周囲の友人たちも、何を今更勉強するの?という感じで思っていらっしゃる方も多々いると思うので、このアカデミーについて少しまとめてみましょう。

 

まず22日の初日午前11時から、このアカデミーの主催者であるフォルテピアノ奏者小倉貴久子先生と今年度のアカデミーでのもうひとりの講師を担当される川口成彦さんによる6台のピリオド楽器によるオープニングソロコンサートが開かれます。そして午後1時からホールと第一リハーサル室の2会場で小倉先生と川口先生のレッスンが開始されます。午後6時50分まで18名の生徒がレッスンを受けるところを、ご来場いただいた聴講生の皆様方は自由に聴講できます。

 

2日目の23日は、午前10時からレッスン開始、午後1時からクラヴィコード奏者の西野晟一朗さんによるコンサートが開かれ、14時から再び2会場でのフォルテピアノレッスンが開始されます。夕方5時半からは西野先生によるクラヴィコードについての講座があります。またこれらと並行して11時からクラヴィコードワークショップが開かれ、10名ずつの5グループ=50名が、西野先生から実際にクラヴィコードのタッチなどを学べます。このクラヴィコードワークショップは一般の方の当日参加も可能だそうです。

 

そして24日最終日は午前10時からレッスン開始、午後1時からは小倉貴久子先生と川口成彦先生の2台フォルテピアノコンサートが開かれます。そして2時20分からレッスン再開、夕方5時15分からはなんと18名の受講生によるコンサートが開かれます。そして午後7時45分の閉会式を持ってアカデミーは幕を閉じます。その間受講生は連日でレッスン受講のほか、練習室ではジルバーマン他3種類の楽器を練習することができ、その他夕方、すべてのレッスンが終了してからはホールに置いてある楽器を夜9時まで自由練習することができます。

 

学生側も自分以外のレッスンを聴講するもしないも自由ですし、夜の自由練習はもちろんしないで夕方帰ってご飯を食べることもできますが、やる気によっては、朝10時から夜9時まで3日間缶詰のアカデミーライフ、今からワクワクです。

 

自分でできる限りの準備はしたつもりですが、見たことも聴いたこともない楽器でぶっつけ本番的な形でレッスンが始まるし、3日後にはコンサートで何か1曲弾かなくてはいけないというところが、超ワクワクです。

 

フォルテピアノにご興味のある方は、ぜひ一日体験されては?と思います。

お問合せ、詳細は↓

https://fortepianoacademy.jimdofree.com/

 

私のフォルテピアノ体験は2018年に出かけたワルシャワでの第一回ショパン国際ピリオド楽器コンクールの会場で、ステージ上にあった3台のピリオド楽器を奇しくも当日の調律師さんの計らいで弾かせてもらうことができた体験に基づいています。

 

モダンピアノとは鍵盤の大きさも深さも違う、タッチのコントロールがまるで違っていながら、しかし何とも言えない魅力的なその音色の広がりにいたく感動して以来、勉強する機会があればと思っていました。そして小倉貴久子先生の元に通い始めて2年めになりますが、漸く少しばかりタッチに慣れてきましたが、そこにあるテクニックの奥義はバロックだけに留まるものではなく、現代ピアノのテクニックの根本に繋がるものと確信を強くしています。

 

現在通っている社会人生徒さんたちは私の変化に敏感に反応し、毎回のレッスンの充実ぶりにとても感動してくれています。ここ最近入会された生徒さんはとてもタイムリー&ラッキーだと思います。まぁ正しい勉強というものは、一生やってもやり切れるものではない魅力に満ちたものと言えるでしょう。

 

アカデミー会場には名古屋から友人のピアニストが参加する日もあり、また東京在住の教室OBや友人が聴講に来てくれると言っていて、楽しい再会にもワクワクです。

 

アカデミー後いくつか用事を済ませて戻ってくると、8月7日「ピアノ教室コンセール・イグレック門下生コンサート2022」(美サイレントホール、12:30〜16:00)まで、ごくわずか。

 

2年ぶりの開催になる門下生コンサート、ぜひイベント欄をご覧になっていただき、お時間あればご来場ください。

 

私のピアノ教室の雰囲気や指導方針などが伝わる、一番いい機会かと思います。

 

生徒たちひとりひとりの思いのこもった演奏のあと、私のミニコンサートもございます。

 

それでは暑さ続きますなか、どうぞ皆さまお身体お大切に!

 

 

 

またとない嬉しい再会!からの拍とリズムの関係

投稿日:2022-05-19

4月27日のコンサートに、大学生までピアノに通っていくれていた教室OGさんで、ママになってコンサートに来てくれたもののコンサート後の面会がままなりませんでしたので、先日遊びに来てくれました。

 

コーヒーを飲みながら、2人のお子さんの話からフォルテピアノの話、菰野ピアノ歴史館の紹介、ワインソムリエの資格を取ったという凄腕の彼女からワインミニレクチャー、専門医の大切さについてetc. いや話題、半端ない。最後に「ブリュートナーで何か弾いて。」とおねだりされ、「金色の魚」を。いや〜、楽しかったです。

 

私は昨年から入門コースというのを取りやめ、少しでもいいので音符が読める方から教えるカリキュラムに変更させていただきましたが、私が年少のお子さん達に教える時に最大これだけは、と大切にしていることは、拍とリズムの関係です。

 

例えば3拍子の場合、1、2、3、1、2、3と曲は進み、その中でタン、タン、タンと四分音符が3つずつ続いたり、タン、ティティ、タンと細かいリズムが入ったりしていくわけですけれど、まず1、2、3と刻む拍の刻みがブレないということ、そして3拍子の曲でも1、2、3と1小節がひとつになって完結するわけではなく、大抵の場合は1、2、3×4、4小節でひとつのフレーズ、流れを作っている、この大きな波を感じ取るおおらかさが大切です。

この大きな観点からもう一度おさらいすると、4小節の大きな波を捉えた上の1、2、3の拍の刻み、そしてその1、2、3の一拍の中に8分音符や16分音符の細かいリズム、という訳です。

さらには、この〔4小節=1フレーズ〕×2の、呼び交しとも言えるフレーズ構造へと話は広がっていきます。

この音楽の必然、とも言える曲の構造を理解する上で〈基本のき〉にあたる、拍とリズムの関係を少しずつ時間をかけながら体得させていく(それはかなり長い時間をかけて身体と感性に沁み入らせてゆくことになります)ことに、私は最大限、優しさと厳しさを交えながら見守っています。

 

ちょうど反田恭平さんがラジオ番組〈Growing sonority 〉5月16日放送で、拍についてとても面白い話をしていましたので、紹介します。

https://youtu.be/vG7GyVGE2Qc

(正しく拍をとる、ってこのくらい厳密で、一朝一夕にはいかないことです。)

 

 

さて先述の彼女、うちでは電子ピアノだと言って、ブリュートナーを弾いてくれました。流石に大学生までピティナっ子だっただけあって、人柄が出ていました。

優しい柔らかな音が広がって、おうちにこんなふうにピアノの音色が広がるって素敵な空間だな、お子さんはもちろんご主人も幸せ者ね!って思ってしまいました。

 

「生徒たちが、大人になってからも音楽を愛する心を持ち続けてもらいたい。」

私はいつも、そういう思いでレッスンをしています。

 

なのでこうした再会、心から嬉しい思いでいっぱいです。

 

   

 

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