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ピアノ教室コンセール・イグレック♪


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京都紅葉狩り

投稿日:2018-11-28

 10月21日に「中日ピアノグレードテスト」記念演奏会兼コンクールが岐阜じゅうろくプラザで開催され、審査に出かけてきました。今年は80名の参加者のピアノ演奏を聴き、12名の受賞者を選出しました。最優秀賞は大学生でしたが、受賞者にはたくさんの小学生もいて、瑞々しく素晴らしい音楽魂のこもった演奏でした。

  

11月に入り、3年に一度開催の「浜松国際ピアノコンクール」が2週間ほどにわたって開催されましたが、第3次予選の一部を聴きに出かけました。私の聴いた4名のコンテスタントたち、皆素晴らしい集中力と自分との葛藤を超える精神力で素晴らしいパフォーマンスを聴かせてくれました。その後もネット配信でファイナル、受賞者コンサートなど聴きましたが、ホールの響き具合など予想をつけながら聴くことができ、いちど足を運んだ甲斐がありました。いろいろなことを考えるよい機会になりました。

  

先週末には先だって出かけた「第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール」のドキュメンタリー番組「ショパン・時の旅人たち」がBS-1で放映され第2位入賞を果たした川口成彦氏他ピアノフォルテに駆けるコンテスタントたちの思いへとともに旅の思い出にひたりました。ワルシャワ滞在中はピアノフォルテの音を聴き続けた10日間ほどでしたが、繊細な音づくり、モダンピアノでは忘れがちな打鍵へのより細かな配慮、打鍵から離鍵への発想など、その後のピアノ演奏の変化に繋がるたくさんのヒントを得ました。

これらはレッスンでもすぐに取りいれて、生徒たちに伝えています。音色に敏感な生徒さんたちの音色は、見る見るうちに変わってきました。

こないだたまたま数人のピアノの先生方から、世の中未だにハイフィンガーを教えている先生方がいらっしゃるというのを聞きまして、ほんとうにびっくりしました。指を一本ずつ高く上げて鍵盤に力強く振り下ろす!それはまさに「猫でも弾ける」タッチということです。Youtubeでワンちゃんが上手にキーボードを奏でているのを見たことがありますが。・・・耳のよさはワンちゃんも負けないかもしれませんが、人は犬や猫とは違います。ものをつかむことが出来るんです。ピアノタッチの基本は、このものをつかむ動作に限ります。これは私の極意です。それはモダン楽器の礎であるピリオド楽器(ピアノフォルテ)の奏法からも合点がいくことでした。

 

そんななか先週末、京都での紅葉狩りの写真です。

 

 

美しい紅葉の数々にこころがすっきりして、12/23に開催する「黒田ゆかX'masコンサート2018」に向けて楽しく集中した日々です。

ご案内は、 http://www.musicliaison.com/concert-y/event_detail/s/620/ をクリック!

当日はバッハ、モーツァルト、ショパン、そしてドビュッシー作品からお気に入りの5曲を、演奏合間にはワルシャワ訪問のとっておきのお土産が当たるトーク付きのクイズコーナーもあります。ピアノのお好きな方、ぜひお気軽にお出かけください。


ワルシャワ音楽紀行

投稿日:2018-10-11

10月に入り、連日の雨模様に挟まれながら、清々しい秋晴れの日がありがたいような季節ですね。


先月初旬から2週間、初めてでしたがワルシャワを訪れました。

「第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール」が開催されましたが、私は7日の夜に3時間遅れのフライトで会場入り、第1次予選の最後の2人を聴くことができました。

このコンクールでコンテスタントたちは、現代のモダンピアノではなくショパン時代のピアノであるプレイエル(仏)、エラール(仏)、ブロードウッド(英)、グラーフ(墺、複製)から演奏に使用するピアノを選べることになっていて、エラールだけで全曲を弾く場合はステージに1台、いろんな楽器を曲ごとに換えて弾く人の場合は3台、若しくは4台がステージ上に並んだと言います。コンテスタントもあっちへ行ったりこっちへ行ったりしながら弾く訳です!

でもこの4台選択は第1次予選までで、翌日からの参加者30名から15名にしぼられたた第2次予選ではプレイエルとエラールだけになったので、フライトの遅延さえなければもうすこし聴けたのに、と残念!

   

翌日はショパン音大でシュライバー教授のレッスンがあり、受講の先生方と街を歩いたり、一日のんびりしましたが、次の日から3日連続で2次予選、午前3時間半と夕刻2時間半近くコンクール会場に缶詰めで聴くショパンの演奏の数々はやはりいい経験になりました。


第2次予選初日の夕方の部はたまたま右端のほうの席で、隣に座っていた方と話していたらコンサートチューナーさんで、話の弾みで終演後ステージ上のピアノ3台を弾かせてくださることになりました。私は会話の途中で「ほんとに?」「たくさん人がいるし。」、きょうは疲れて頭ボケボケだし、「How about another day ?」とかいろいろ言ったのですが、次の写真に写っている楽器3台です。左からエラール、プレイエル、ブロードウッド。


    


日本人コンテスタント川口成彦さんの素晴らしい音の余韻が残るなか、まぁこうなったら弾くしかないか。でも夢の中のよう。エラールの感触は凄まじく、鍵盤が下りるのにすこし時間がかかる感じがするのだが、音が鳴ったとたん音が天上まで昇っているという衝撃の感覚。プレイエルは一番こころに残りました。弾きにくいと聞いていましたが、私には軽やかで弾きやすく、いつまでも弾いていたい感じ。ブロードウッドはとても響きがよく、ワルツ第16番の最後の和音なんかがバランスよく気もちよかった。誰に感謝していいのかわからないくらいの驚愕の経験でしたが、兎にも角にもとっておきの経験をしました。

 

第2次予選により、15名から6名のファイナリストが選ばれた。

フランスのアントワーヌ・ド・グロレ、ロシアのドミトリー・アヴローギン、ポーランドのトーマシュ・リッター、クシシュトフ・クションチェク、アレクサンドラ・シュウィグートと日本の川口成彦。

ピリオド楽器でショパンが演奏されるとペダルの混色の具合が変わり、あらためてショパン作品の対位法が浮き彫りにされる。私にはそういった演奏が耳に残ったし、全くフォルテピアノ寄りの演奏も珍しさから印象的ではあったものの、ファイナルに進んだコンテスタントたちは皆、モダン楽器で弾いても別段いいだろうな、けどエラール、プレイエルの音色も引き出していて、という柔軟な感触。その中でただ一人残った日本人コンテスタントの川口成彦さんの演奏は、とても思索に満ちた印象的な演奏でした。

 

「ショパン国際ピリオド楽器コンクール」ファイナルは、大ホールに場所を替えて、コンチェルトの競演、華やかです。


    


2日間ショパンコンチェルトを6人の演奏で6曲聴けるという幸せ!第1位はトマシュ・リッター、第2位はふたりで、川口成彦(日本)とアレクサンドラ・シフィグット、第3位はマズルカ賞も受賞したクシシュトフ・クションジェクで、川口さん以外は皆ポーランド勢が並びました。


私には川口成彦さんの演奏がとても耳に残り、翌日のガラコンサートでも秀逸でした。コンチェルト第2番を2位のシフィグットが第1楽章、腕を痛めたらしい1位のリッターが第2楽章、そして第3楽章を川口さんが奏し、全く他の二人と違えて大人な印象。


 

refrainで入る即興的走句というのがピアノフォルテならではと思わせるし、芯のある音で、そう、ピアノフォルテが語っているわけです。そうです!「その弾き方ならモダン楽器でもいいでしょう?!」っていうコンテスタントたちの音は語ってない。細かなニュアンスもテクニックで弾き飛ばし、まぁ歌ってはいるか、でも川口さんの音は明らかにいろいろなイメージを「語って」いて、ショパンが弾いたらこんなだったかな、と思わせる、そんなフレーズ、そんなことを感じさせる瞬間がたくさんあってドキドキした。

このコンクールの紹介ビデオで、ダンタイソン氏が言っていた言葉そのものを思い出した。モダン楽器とピリオド楽器を弾き比べ、(モダン楽器のように)歌うではなく、(ピリオド楽器は)語る!のだ、と。これをまさしく真摯な態度で貫徹していたのは川口成彦さん。そしてポーランドの聴衆たちも感じていたのではないでしょうか。

 

翌日はタルナフスカ教授のレッスンがあり、私はワルシャワ滞在半分が過ぎた頃からスタインウェイサロンで何度かピアノを借りて練習も始めていた。時間貸しの集中した練習に周囲の耳も相乗効果して僅か数日で実りある練習ができ、よき受講となりました。受講曲は、ショパン作品の中で私のこころに一番響く1曲、「幻想ポロネーズ」。今年は1月に指の怪我、そして父の入退院でほぼ半年のあいだ曲らしい曲の練習をしてこなかった私でしたが、ほぼ2ヶ月のあいだ真剣に出来るだけの準備をしました。ヨーロッパの素晴らしい先生というのは、こちらがアンテナさえ張っていれば先生の放つ電波に吸収されるという感じ。タルナフスカ先生は何を押しつけるということもなく極めてオーソドックスな観点からシンプルに厳格に普遍的な留意点を正すのみ。淡々と話し、そしてご自身も手の不調で手術を控えているという包帯姿で、何度となく惜しみなく弾き示してくださった。

 

レッスン後ホテルに戻りかけたところで、川口成彦さんとバッタリ!そう、同じホテルにコンテスタントが多いのは聞いてたけど。「あ〜!」「え〜?」向こうから声がけ?していただいた感じで「昨日なんて私のなかでは一番。」と言うと「明日コンサートが入ったのでこれから練習しなきゃ!」って。流石です。とても気さくなピュアなお人柄を感じました。

   

そして翌日ジェラ・ヴォラゾヴァのショパン生家へ行ったのですが、ここでのコンサート、本日の出演者なんと川口成彦さん。2次予選、ファイナル、ガラコンサート、そしてこのコンサートと4日ほぼ連続で演奏に立ち会えました。一つ一つに芯のある音色、即興性のある考え抜かれた思慮深い演奏、素晴らしいです。使用楽器はプレイエル1838年製。奏者は家のなかで弾くので、演奏する姿は見えない仕組み。私はラッキーにも前のほうのベンチが空いたので座り、奏者紹介で気がつきました。

翌日もポーランド内でコンサートがあったようでしたし、その後もパリ、バルセロナと欧州各地で数々の演奏をこなし、また新たに演奏依頼を受けて精力的に活動を展開ています。アムステルダム在住ですが年内にも日本に戻り、リサイタルなど東京方面が多いですが演奏予定がぎっしりとのようです。

 

ワルシャワ滞在中ワジェンキ公演コンサートも2回出かけましたし、ポーランド舞踊の夕べ、オペラ劇場でのヴェルディ「ナブッコ」鑑賞も忘れられませんが、私にとっては初めての国際コンクールの視察旅行で、コンクールを取り巻く熱気のなか、いろいろなことを感じ、学び、またこれからも考えを促されるであろう貴重な時間となった気がします。

      

 

ヨーロッパの音楽事情も時代の流れに曝されつつあるように思うのですが、今回の旅ではポーランドの古きよき伝統に触れることが出来、こころの佇まいが変わったようです。

  

 

帰国後は翌日からレッスン開始。ちょうど2週間のお休みをとりましたが、皆とてもよく練習をしてくれていて、何の問題もなしでした。

 

私はすっかり自分の音楽をふり返り、音楽上思うところは随分と厳格で、年齢にしてはかなり達観しているほうなのだと思いました。ついてきてくれている生徒たちは努力を惜しまない、勇気と情熱のある子たちだと思います。大人のレッスン生の方々も同じく、素晴らしいと思います。ご縁を大切に、こころ込めてレッスンでさまざまのことを伝授してゆきたいと思っています。

 

さて12月23日(日)の<X’masピアノコンサート>では、バロックからショパン、ドビュッシーの作品を演奏しようと思っています。日本国内ではまだまだ博物館扱いのピリオド楽器の生の音色をたくさん聴き、ステージで5分間だけだけど弾いてしまったし!、今のピアノの基にある音色をたくさん触れたことで、耳が研ぎ澄まされてきたようです。プログラムがだいぶ決まりましたので、〜イベント欄〜にもご案内入れておきました。http://www.musicliaison.com/concert-y/event_detail/s/620/ぜひメモ帳のスケジュールに入れていただき、お出かけいただけましたら嬉しく存じます。

 

またワルシャワ訪問についてはFacebook「黒田ゆか」公開ページにもアップしています。写真など映像もたくさん入っていますので、よろしければご覧ください。


ピアノを弾くための<5つの指体操>とピアノ演奏への基本リンク

投稿日:2018-08-08

先の春のブログに書きました『ピアノを弾くための<5つの指体操>とピアノ演奏への基本リンク』について、ずっとどのように皆さまにご案内しようか、考えておりました。

さまざまな考えを経て、ようやく次のような思いに至りましたので、解説してゆこうと思います。

私は幼児入門から小学生〜おとなの方までの初心者レベル〜専科までの、およそすべてのレベル、すべての年代の方々を対象に、ひとりでレッスンを担当しています。

あまりに、とりあえず弾ければいいや、とか楽しく鍵盤叩いて音遊びできればいい、といった趣向の方には不向きかもしれませんが、早くからきちんとした基礎力をこどもに身につけさせたい、というお母さま方や、きちんとしたピアノの弾き方をあらたなピアノレッスン再開でどうしても獲得していきたいといった社会人の方々に「先生のようなご指導をしてくださる方に巡り会ってほんとうによかった!」と言っていただけることは私としても大きな喜びです。

 

私はフランスで、国際的ピアニスト ジャン=フィリップ・コラール氏のレッスンを受講し、そのクラスで得た知識を演奏経験のもと長年にわたって探求してきたピアノ演奏のための合理的テクニックを生徒たちに伝え、短期間に変化上達する姿を垣間見ていますが、そこでとくに小学学年以上からおとなの方々に、このピアノ演奏のための基本と「き」となる5つの指体操の一部を、このHP上でまずお伝えしたいと思います。

 

ピアノの鍵盤は指で弾く、とは当りまえのような考え方ですが、指の第1関節から第2関節辺りの意識で弾いている方がとても多く見受けられます。 

これについては、幼児入門の最初の1年くらいはそれでもなんでも構いませんが、バイエルやメトードローズなどの初心者テキストのアルベルティバスの伴奏が入ってくるころからはしっかりと見守ってゆく必要があると私は思っております。ピアノを弾く基本は第3関節からの大きな動きのもとにあるべきで、ものをつかむ動作の延長線上に指先というものがあり、その指先がピアノの鍵盤に触れ、触れた後も手はものをつかむ動作を継続してゆくと指先は鍵盤をおり、鍵盤の底まで到達した時音が鳴るという訳です。ですから指先以外、指の第1関節、第2関節には何らテンションはありません。

俗に言う、手の形を作る、手のお山を作る、といったことが次の練習からわりとスムーズにできるようになることでしょう。


<@の体操>

まず、ドレミファソの場所に5本の指を置きます。

1.このとき、手の形はこのようにはなっていなくても構いませんので、指の向きが鍵盤に対して平行になっているかだけ注意しましょう。


2. 1指をゆっくりと下方向へ下げてゆき、PPの音でよいですので音が鳴っても下への運動を継続し、3.図まで下げてゆきます。

 3. 指はを指します。

 

4.その後、来た道を辿って今度は上方向へまっずぐ上げてゆき、そこから最初の1.図のポジションに戻ります。

5.2指も同様に。1.から下がり切ったところ。

6. 上に上がり切ったところ。

 

こうして、1指から5指まで、指体操します。

ここで大切なことは2.の打鍵で、決して強い音で無理に音を出さないことです。

1指だけは5本の指のなかで特異な構造をしていますので、なかなか最初のうちは真下、真上の感覚がむずかしいと思いますが、2〜5指はわかりやすいと思います。5.図では手の甲、6.図では手のひら側のストレッチになります。4.図、6.図では決して高く上げることが目的ではなく、手のひら側のストレッチが大切です。この時、手首まで持ちあがることがないように注意しましょう。

 

<Aの体操>

次に、音出しです。これは私がフランスでパスカル・ロジェ氏のレッスンで、基礎になる練習法を教えてほしいと希望し、直々に教えていただいたものの最初のものです。

1.図と同じポジションに置き、4.図のように指を上にもってゆき、そこから下げて打鍵をします。これは一見ハイフィンガーの練習のように誤解を招きやすいですが、上から鍵盤に触れた瞬間を触感で感じとること、そしてそこから鍵盤の深さが10ミリですから、その10ミリの触感をまず体得することが大切です。音の大きさは自由ですが、力まない自然な強さが理想です。

慣れてきたら、鍵盤に触れて鍵盤の底までいってもなお下方向へ持ってゆく感覚(@の体操の3.図、5.図の動きの発展形であり、これが鍵盤の深さをコントロールする基礎力となる)を鍵盤のなかでキープします。(指自体は鍵盤に留めておき、鍵盤の下方向まで行きません。)この感覚こそが圧をかける下地となり、のちのち響きのコントロールをするのに役立つ基礎力となります。

 

Aの練習の意味がこの文面だけで理解できる方は、相当タッチのことを気にかけてピアノ練習なさっている方だろうと思います。

なかなか文面で説明し切ることは難しいとは思いますが、しかしながらAの練習が@の練習に基づいていることはおわかりいただけるでしょう。ですからまず@の練習をおこなってみてください。2〜3か月で第3関節が出て、自然と手の形が安定してくることでしょう。そうでない場合はなんらかの間違いがありますので、レッスンにお越しください。

そしてAの練習の意味がわかり始める頃には音がきれいになってくることでしょうし、上級者ではハーフタッチの如何がおぼろげながらにわかりかけてくるのではないでしょうか。このように初心者から上級者まですべてのレベルにおいて有効な体操であると思います。

@の練習は、とくにブランカール著の「初心者のための ピアノテクニックの基本的原理」(全音出版)にも出ていますが、その効用もふくめて解説させていただいた次第です。


春以降グループレッスンやレクチャーなどの形式も考えたのですが、やはり個人個人の手の長所、短所はどなたにもそれぞれありますし、こうした正しい基本テクニックとそれらをどのように曲につなげ、発展、上達へのリンクとしてゆくか、それはもう各生徒さんそれぞれだと思いましたので、こうのような形にさせていただくことにしました。

こうして手と鍵盤がすこしでも仲よくなってくると、小学生辺りですと同時にたくさんの曲がみれるようになってきますし、中学生以上ですとスケールやハノンなどの見直しをされてもよろしい(お薦めは「ハーモニックスケール」マリア・ティーポ著 全音出版、「BASIC HANON 伊藤仁美著 ハンナ出版」)ですし、上級者にはハーフタッチの準備練習として展開してゆくことができます。

私のピアノレッスンでは、このほかに<Bの練習><Cの練習><Dの練習>として、手首の柔軟性と響きある音色作り、正しいlegato奏法へとつなげる体操へと繋げてゆくことになります。

その基になるものはここにご案内しました<@の練習><Aの練習>で、効果が出てくるにはやはり2,3か月はかかりますので、ぜひ皆さまご自身でやってみてください。


2〜3か月ご自分で練習されて何となく形になってきたら、そしてこのような練習による基礎力向上、テクニックの見直しにご関心が芽生えましたらぜひレッスンのお問合せをいただければと思います。


<5つの体操>のレッスンでしたら1回20分で対応いたしますし、ハノンの効果的な練習法とスケール練習へのリンクを含めてでは1回30分、これらの体操と先に挙げた「初心者のための ピアノテクニックの基本的原理」の各テクニックと体操との応用関連解説と正しい練習法も1回30分または45分で教えます。また現在練習なさっている曲とのリンクということでしたら、1回45分または60分のワンレッスン制ピアノレッスンでみさせていただきます。


とりわけ<5つの体操>はピアノ学習者のほか、リハビリ療法士、介護士の方々にも使っていただけるメソッドであろうと思います。


大人の方々でピアノを弾き続けたいという方には一流のピアニストたちの音色がイメージとしてある場合が多いので、こうした正しい基礎の見直しは有効であろうと思われますし、子どものピアノ学習者は近くにいる先生が弾く音がお手本ですから、指導者の方々は決して難曲である必要はないですが小品でも素敵な音色で演奏をしてあげることはとても大切なことだと思っています。


ピアノという楽器の正しい理解と正しい手、指の使い方を一人でも多くの皆さまに伝えてゆきたいと思う次第です。


 

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